日本酒 酒徒礼讃 高知県香南市 豊能梅(とよのうめ)・・梅酒のような甘味が特徴

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ぐい呑みは、桃山古唐津「奥高麗筒酒盃 立ぐい」。枇杷釉が本当に美しい。もっと素晴らしいのは、ふくよかな枇杷の実を模したかのような形状。手にした者にしか実感できない。ヤフオク、mukashigatarisorekaraさんより分譲品。

豊能梅(とよのうめ)。梅酒のような印象。自宅で漬けた梅酒の広口瓶の蓋を外した時の香り。口にすると、酸っぱい酸味を感じた後、酸味とも旨味ともとれる複雑な味。口中にある間、酸味が優勢なのは変わらないが、梅酒のような甘味が味わえる点に特徴が。一方で、米を噛みしめ、噛みしめて湧き出る旨味は感じない。口中、最後の一滴を飲み込むと、酸味とも苦味、抉味(えぐみ)とも言えない不思議な後味が残る。・・あえて言うなら「梅酒が複雑化した後味」というべきか。

美味い酒だが、日本酒のイメージ、酸味と旨味を基本とした酒とはちがう。面白い酒だ。

裏のラベル印刷に「心地よい軽やかな香りと上品な米の旨味が特徴です。冷酒から燗まで楽しめるワンランク上の食中純米酒です」とのこと。なお、「豊能梅」の表記、ラベルでは「能」を写真のようにデザイン化(?)。うまい!。それは、確実な成功を収めている。

高知県香南市赤岡町443 高木酒造㈱

豊能梅(とよのうめ) 特別純米 吟の夢  1.512円(四合瓶)