オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フィデリックス パッシブ型アンプ その②・・音の「純度は」高い。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フィデリックス パッシブ型アンプ その②・・音の「純度は」高い。

フィデリックス(FIDELIX)のパッシブアッテネーター(注)の「Truphase」。アキュフェーズ E-380との比較試聴。パワーアンプ部は、E-380を使用。前回は、C-3900との比較だった。

E-380、パワー・メーター下部のサブ・パネルのを開放すると、プリ/ パワー部分離スイッチがある。

「キレイ、清涼感(のある音)、(そして)滲(にじ)み、くすみ、ボケがない」とフィデリックスの音の印象について再び、店主が語る。高域、最低域の伸びが明確に判らなかった。そのため、広帯域かどうかは、判断が下せなかった。試聴印象からも、高解像度、高SN比、高コントラストであり、音の出足は早い。締まりの利いた全帯域ながら、硬質感はない。信号が、パッシブ・アンプ内で信号が増幅されないためか、”不純物”のすくない音質と言える。一方では、その増幅がなされないため、音の響きが減衰(次第に弱くなる)される部分が最後まで聴こえないような気がする。持続的なエネルギー感、密度感が物足りなく、音を押し出す力が、特に、弱音の部分でうまく表現(再現)されてない感じもある。音に‘含み‘がない。

 プリメインアンプをご使用な方で、自信のシステムの音質に「ハッキリ、クッキリ」とした要素にもの足りなさを感じている方は、このパッシブ・アンプを繋いで試してみるのも一つの手かもしれない。もちろん、プリ部、パワー部を分離して単独で使用できる機能がついている機種に関してだが。

(注) 僕、オーディオ技術、製品に詳しくありません。それを踏まえ、単純に音質を決定する製品、プリアンプとお考え下さい。