オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ブロッドマン VC1 その⑥・・対B&W802D3

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ブロッドマン VC1 その⑥・・対B&W802D3

ブロッドマン VC1 (160万ほど)。B&W802D3との比較試聴。アイチャッチ画像よろしく、外見は、製品の質感、見た目のエレガント(優美)さで、圧勝。比較もその通りの結末に。店主曰く「珠玉のスピーカー(SP)です」。敢えて、802D3の名誉のために付け加えますが、オーディオ的性能は、B&Wが、3ランク上です。

現ウィーンフィル楽団長のダニエル・フロシャウアーさんのCD。日本民謡をヴァイオリン・ソロに編曲。この方、少なくとも3回来県。山田町での演奏を聴いたことがある。

「含みのある音のよさが聴こえる。店の響きと相まって響き過ぎの感じですが…。(製作者の)確信犯的(な)響きのよさ(これに魅了される)。私、これまで、(SPに関して)中音の透明感、低域のスピード感など(がないなどと色々なSPの印象)をあげつらってきましたが、そんなものはどうでもいい(と聴いていると感じさせる)」。続けて店主が語る。「そこに、いい料理があって、その料理を(素直に)味わいたい。(一方で、B&Wで聴くと)(音が)バラバラに聴こえる。頭の中で、補正しなければいけない。(B&Wは、多くの音が出てくるので)自分でバランスを取り料理しなければいけない。ブロッドマンなら、そこに(素晴らしい)料理がある(といったように聴こえる)」。料理を味わうとき、ブロッドマンは、着席するだけ。805D3は、着席した後、menu(メニュー)をじっくり見て、あれこれ注文をつけなければいけない…という事かな。

居合わせたお客様が持ち込んだCD。シャイー指揮。アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団・マーラーの「千人の交響曲」を試聴。B&Wは、大編成のオケ・合唱団が「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」聴こえるが、「混然一体」となり何をやっているのか、サッパリ判らない。ブロッドマンでは、音が整理され、「オーケストラのストラリヴァリウスといわれるコンセルトヘボウ管」の豊かな弦楽群が、合唱団を柔らかく包み込む。聴き手に透明感と厳粛さを感じさせ、マーラーの第8番目の交響曲を堪能させた。

最後に、店主は、ソナス、アッコルドに関して「B&Wが、クリアーで明るい(音だが、ただ、)疲れる(ところがある)。(そのような点でソナス、アッコルドは及ばず)オーディオ的性能は、落ちる。その所を逆手にとり、味(特長)を出している感じがします」とブロッドマンと並んだSP、ソナス、アッコルドを語った。