オーディオ・ベースマン見たり聴いたり SPU-A・・音が掘れる!?。

SPU-A(非売品)。このカートリッジは、福島の方から店主が譲り受けた物。亡くなられたご尊父さまの遺品を整理した時に見つけた。「放射能検査を行ったら、放射能はありませんでした。よろしかったら、お譲りいたしたいのですが」という経緯があり、ベースマンで使わせて頂いております。

SPUは、カートリッジが重い。GT-5000のアームの錘の位置がギリギリ。

高解像度基調、硬質感の強いGT-5000との相性はバッチリ。写実基調のプレイヤーが、やや芸術調の潤いを帯びるところが、気に入った。一昔前のカートリッジ。広帯域、高域特性(伸び)、高SN比、高解像度、引き締まった表現は聴こえない。コントラストは高くなく、オーディオ的にはやや緩い性能。いわゆる、高域を少し、削り、低域を末広がりに伸ばすピラミッド型の帯域表現。音の輪郭は、繊細でなく、太く、油彩の印象。店主曰く。「音が薄いが、なで肩(の帯域表現)でいい」。「真空管アンプみたい(な音)。(音に)骨格があり、音が上がって行って(いくのを聴くと)、高域から低域まで演出がない。真剣に聴けば聴くほど、音が掘れて(に惚れて・ウソ!)くる。雑味がない(余計な音が聴こえないの意味か?)。タンノイを真空管アンプで聴く感じ」。

ベースマンで試聴できます。SPU-A、いいけど、僕は、現代のSPUが好き。