オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-280 その①・・透明感とSN比の良さは例えようがない!?。

アキュフェーズ E-280。定価33万円。同社のプリアンプ・C-3900とパワーアンプ・A-75とA-48の2機種の組み合わせを比較試聴。その方が、E-280の魅力を語れると思う。試聴に使ったCDは、アキュフェーズのSpecial Sound Selection 5 for Superior Equipment。

B&W802D3をドライブするE-280。セパレートアンプに聴き劣りはしない!。上級機と比べると、「凄い」としか言えない。

「コントラバスの低音部は、A-75が、やはり、伸び、量感と立ち上がりスピードが、圧倒的に良いです。A-48とE-280は、その最低域の部分を控え目にして音をまとめているような気がします。それ以外のクオリティはA-48とE-280も素晴らしいと思います。SN比とダンピングファクターが効いていると思います」と店主・細川さんの試聴の印象。僕の印象。「帯域全体のダンピング力(音の引き締め)に優れる。高SN比。高解像度。さすが、繊細で荒れない高域表現は追えない。が、低域の力強さ、分解力、曇りの無いSN比の良さ。低域から中間帯域までダンピングに力点を置き、高域の伸び、倍音を欲張らない性能を聴かせる。結果、コントラストは高く、彫りの深い音の表現を可能とした」。一方、比較での印象。「A-75とA-48に比べると、低域の力感、スピード感は対抗できるが、高域の曇り、荒れ、歪み、解像力、最低域が出てない。ボーカルの引き締めが弱く、発音がややボケ、艶が感じられない。全体的にエネルギー感が薄い。といったネガティブ(否定的な)要素もあるが、透明感と(音楽の背景静かといった)高SN比は、A-75とA-48と互角に聴こえる」。

アキュフェーズのAAVA方式の特長の一つ。「あらゆる音量レベルでSN比が良い」を具現化した最良のモデルと言える。