オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ロジャースLS3/5a その②・・「盆栽」です。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ロジャースLS3/5a その②・・「盆栽」です。

ロジャースLS/a。65th Anniversary Edition。展示処分品。価格はお問い合わせのほど。確か定価は27万円ほどでした。前回(その①参照)、階下で聴いた時は、開放的でサイズを超えた再生音だったのですが…。2020年 12月 追加 展示処分品 価格は、14万円ほど(税込み)です。

上の高域接続で試聴。この種の小型SPにもバイワイアリング接続は必要なのだろうか?。

スピーカー(SP)の背面などに穴の開いてない、密閉式のSP。おとなしい、正統調の音質。広帯域は期待できず、音の張り出し方が少々、窮屈な感じ。高域(20kHz)から低域(70Hz)にかけて、ダンピングに優れているのか、歪(ゆが)み、緩みが少ないが、倍音表現は、失われない。帯域全体、高い音、中間の音、低い音のバランスの良さ。解像力、SN比も良好。結果、楽器、声楽の質感といった要素や音程の変化に違和感が感じられない。魅力がある。「スッキリ、ハッキリ」聴かせるより「濃いめにクッキリ」聴かせるというほうが、伝わりやすいかもしれない。ただ、「スッキリ、ハッキリ」が無い分、「華がある」とか「ハツラツ」としたといった「ハッ」させるものは、得られない。

ガタイも小さいし、張り出した帯域もなく、奥ゆかしさを感じさせる音質は、「箱庭」的良さがある。あぁ、もっと的確な表現がありました。「盆栽」です。階下で聴いた印象より二階の方が、質感よく、日本的ものを好む僕の好みでありました。日本的要素が盛り沢山(だくさん)のこのSP、英吉利(イギリス)製でございました。