オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ソナス・ファベール ソネットⅢ ②・・家で聴くならこのスピーカー。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ソナス・ファベール ソネットⅢ ②・・家で聴くならこのスピーカー。

仕事で疲れた平日の夜。自宅に帰りつき、FM放送のチューナーのスイッチを入れる。聴くのは、NHK・FMの「クロスオーバー・イレブン」。澄み切って静寂な室内。硬質な音質では、健やかな眠りは得られない。ソネットⅢで「静かに、ソッ」と聴いて一日を終えたい。

モーツァルトのセレナード&ディヴェルティメント全集。シャンドール・ヴェーグ指揮。(カプリッチョ)。

ソナス・ファベールのスピーカー(SP)。オーディオ的性能で語るのはよろしくない。ベースマン一階のB&W802D3が、「オーディオ的な正確無比な音」を目指したのなら、二階のソナス・ファベール・ソネットⅢは、「オーディオ的に人の声、楽器の質感、浸透感」を目指した。…と聴いた方がいいと思う。ベースマンで、ソネットⅢを試聴する時、「B&Wを聴いて聴くのか、ソネットⅢを聴いてB&Wを聴く」という楽しみがあると思う。性能は、中間帯域を充実させ、その上下、高域、低域に音を展開。帯域の広さ、SN比、解像度とも良好。帯域全体で高ダンピングでないため、力感、コントラストは弱い。「キリリ」とした音の輪郭は期待できない。奥行きのある陰影表現も得られず、「音」が平面的、薄い感じもする。高域、低域とも物足りないが、倍音(響き)の表現は、美しい。「ソネットⅢ。ネットワークがうまく(作ってあり)全帯域のつながりがいい」と店主。ハード・ロック、超硬質なジャズというジャンル以外なら、満足できる『演奏』を楽しめるのではないだろうか?。

「家で音楽を聴くなら、このSPがいいなぁ」と店主。 「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」教の使徒とは、思えぬ発言!?。

アイキャッチ画像。B&W805D3、ロジャース、フランコ・セルブリン・リネア、ソナス・カメレオン、ピエガなどが写ってます。僕が、選ぶとしたら、キングコブラのように鎮座する「リネア」。皆さんは、どれが好みですか?。