オーディオ・ベースマン見たり聴いたり お金をかけず品質向上 その⑤・・入魂のたわしアース改!?。

ガラス瓶でなく、このアンティーク調の木箱だったら、部屋においても違和感がないかもしれません。アイキャッチ画像を見ると、なんとなく昭和レトロ感もあります。箱の中身の素材、たわしアースと同じ素材ということですが、ひと工夫していそうな気がします。

常連のお客様が、この数か月間、「コツコツ」とつくりあげたものらしい。お金は、かかってないが、手間暇はかけている。

当初、左の小さな箱から、CDプレイヤーとプリメインアンプのシャーシに接続。右の箱は、ソナス・ファベールのソネットⅢの左右のスピーカー(SP)の端子に接続。全体の帯域が引き締まり、コントラストが上がる。が、いささか、オーディオ的過剰演出になる感じが。そこで、一度、全ての接続を外した。そして、ソネットⅢを鳴らす。音色が、やや、緩い。ちょっと、もの足りない。店主・細川さんが、左の小さな箱だけを、まず、CDプレイヤーへ接続。かすかに音が引き締まる。 「次にアンプに繋ぎます」と言い、接続。 自然なコントラストな音色。 「SPまで接続すると、効果がありすぎる感じがします。この辺が丁度、いいのではないでしょうか?」と店主。 「ええ、丁度、いい感じです」と僕。帯域のざらつきが減り、音色の深みが増す。これまでの経験でSPに繋ぐと、ダンピングが利き過ぎる傾向がある。

「私としては、金属的な音(少々のざらつき)もオーディオ的快感ととらえてますが、このアースを作った方は、あくまで音楽を聴きたい方です」。なるほど、だから、音楽が自然に聴こえる滑らかさ、音の張り出しといった要素が向上するのかもしれない。

2020・9/19 追加 自作仮想アース(たわしアース)。メリットは、自分の好きな感じの音質、たとえば、硬質感、その正反対の柔軟さ、(音を)弾力させるのか浸透させるのか、調整できそうなところが楽しそう。もちろん、アースの材料によって変化するだろうが。脱着が容易なので、聴く音楽で得られたい質感を選択できる。