オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-530・・静かな潮騒。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-530・・静かな潮騒。

アキュフェーズ A級アンプ E-530。中古品。30万円(税込み)。(ワンオーナー、禁煙環境にて稼働。取扱説明書、箱ともになし)。アンプに挿入できるフォノイコライザ AD-10(価格お問い合わせ)も中古であります。2020年 12月 追加 売れました。

ベルリオーズ 幻想交響曲。失恋から薬物を飲んで見る悪夢。その夢の異様さはAB級アンプよりA級アンプの方が表現できるみたい。

高域表現に粗さがある。帯域は狭い。だが、背後のC-3900とAB級アンプ・P-7300の組み合わせに聴き劣りしない。高SN比、高解像度、繊細で密度の高い音質。だが、AB級アンプと比べても、遜色のない、スピード、キレ。「A級アンプの音の重なり具合の良さを感じさせる」とは店主のコメント。コントラストが高く、陰影表現にも優れ、奥行きのある立体感も演出。海の波で例えると、AB級アンプが、「外洋。強風で無数の白い波が海面に立つ様子。それを、『白うさぎが飛んでいる』というが、そんなダイナミズムを聴かせる」。一方、A級アンプは「潮が動き、入江に『ヒタヒタ』と波がゆっくり、緻密に波が重なり合い押しよせて、静かな潮騒を聴かせる」。好みは分かれるだろう。

E-530。「これぞ、A級アンプの醍醐味」といった再生を楽しませてくれた。ここまで、意外な性能を見せつけられると、「E-600とどっちがいいの?。いや、いや、E-650とも比べてみたい」と思い、「細川さん、E-600よりいいんじゃないですか?。E-600、ちょっと、緩かったですからね」と尋ねると。ニコニコしながら「わかりません!」。

アンプに組み込めるAD-10(フォノイコライザ)でレコード再生もできる。取扱説明書は、アキュフェーズから取り寄せできるだろう。

店主も「オススメです」との事。