オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ P-1000・・創業以来、脈々と引き継がれる回路設計技術。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ P-1000・・創業以来、脈々と引き継がれる回路設計技術。

アキュフェーズ P-1000、1999年発売のAB級アンプ。中古品。商談中(B&W800Dとセットで売れました)以前、アキュフェーズの回路設計者に訊ねたことがある。「どうして、アキュフェーズのアンプは、ハッキリ、クッキリ、スッキリしているのですか?」と。「P-300の回路設計がいいからです」。こう、答えが返ってきた。パワーアンプのP-300、1973年発売・創業最初の製品。

巨大な取っ手、下部の足の用途が判らなかった。持ち運びのためなんですね。写真のように持ち、二、三歩歩き下に置いて休み。また、移動する。

「B&W802D3を軽々と駆動するパワー」と店主。「P-1000、音離れとスッキリしているところがいいですね」と続けた。音の立ち上がりの良さ。SN比の良さ。低域から高域にストレス・フリーに伸び切る爽快感。AB級アンプの持ち味を存分に楽しませてくれる。A-70(A級アンプ)と比べると、帯域全体の響き(倍音)の成分が失われている。特にボーカル物を聴くと、薄く感じる。繊細な表現、音を徹底的に解像するといった能力は期待できない。それでも、持ち前の「駆動力」で力感は十分。A級との比較でいうと「肉づきが少ないが、骨格はしっかりしている」という印象。現行品と比べても、ジャズ、フュージョン、オーケストラなら十分に楽しめる再生能力があるのではないのだろうか?。

CD、ジィーナ・ロドウィック/ベスト・コレクション(XRCD24-NT011)のトラック14。P-1000からA-70に替えた途端、ボリュームを落とし、店主が語る。「P-1000、AB級アンプの魅力を聴かせてくれます。クリーン、透明感、パワー、ダイナミックス(といった魅力です)。ただ、P-1000の低音、どこから出てきているのかわからない。ギターをつま弾(び)いて(ギターの低音が)遅れている。離れて聴こえる。中音、高音から離れている。一体感がない」。そして、「A-70(にすると)、パッと聴いた瞬間、低音のツキがいい。(各帯域の音が揃い)ギターをつま弾く音のタイミングがバッチリ合う。A-70の音は、一体感がある。(そのため、音のスピードが、P-1000より)早く聴こえる」。・・・残念ながら、僕にはその辺の音の変化に気が付きませんでした。トホホ・・・。今後も気が付かないような気が…。