酒徒礼讃 泡盛 沖縄県那覇市・・御酒(うさき)・・戦前の泡盛を味わえる?

酒徒礼讃 泡盛 沖縄県那覇市・・御酒(うさき)・・戦前の泡盛を味わえる?

<販売元>・東京大学コミュニケーションセンター 東京都文京区本郷7-3-1 <製造元> 瑞泉酒造㈱ 沖縄県那覇市首里崎山町1-35.。720ml 3.850円。

詰口年月日 2013.04.06と裏のラベル書いてある。

香りはない。一口すすると、口蓋を酸味が刺激するが、円を描くような甘く、まろやかな酸味に変化。その酸味が、旨味を包み込んでいる。酸味と旨味がうまい具合に調和、日本酒とは別の趣の酒。なんといっても、まろやかさ、柔らかさといった味は、日本酒では味わえないもの。後味は、刺激的な酸味を残して終わる。爽やかさ、奥行き、陰影感といった日本酒で味わえる印象はない。表のラベルに「沖縄戦前黒麹使用泡盛」とある。なんでも、1998年、東大の研究室に戦前に採種した『蔵つき黒麹菌』が保存されているのが見つかった。その菌の中の一つ「瑞泉菌」を基にして作られたとの事。瑞泉酒造㈱も販売しており、酒の名前は同じ「御酒(うさき)」だが、瓶が黒い。値段は、通販で3.000円前後。「うさき」という名称は、戦前、個々の名称、ブランド名を持たなかった泡盛は、全て「うさき」と呼ばれていた。そこから、名付けたとの事。