オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ GT-5000 その④・・SMEアーム装着。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ GT-5000 その④・・SMEアーム装着。

ヤマハ・GT-5000を購入の方が、トーンアームをSME3009に交換。ベースマンにてオリジナルと比較試聴。滋味あふれる音質に変化。高域の伸びの無さという欠点にさえ目をつぶれば、かなりイケる。いや、素晴らしい!!。

ヤマハ・GT-5000。ターンテーブルは写真の金具をねじ込み、持ち上げる。

楽器の音がハッキリ、スッキリ聴こえる高コントラストながら、滑らかな音調。二つの相反する要素が同居する、不思議だ。解像度、SN比とも良好。低域は、ダンピングの利いた高密度、高エネルギーというより、的確に分離され瞬発力ある軽快なサウンド。中間帯域から、中高域までは、滲みのない、ふくよかでナチュラルな音質。高域は、伸び切る表現に難点。惜しいことに帯域は狭い。その欠点があるが、音が減衰するまで失われない倍音(響き)が秀逸で、その倍音が滑らかながら、高コントラストな演出を可能としているのか?、聴き逃せない。特に、色めく、艶めく(男性感覚)、力漲(ちからみなぎ)り、押しの強い(女性感覚)ボーカル帯域はバツグンの味わいがある。一方、オリジナルのアームは、広帯域、高SN比、高解像度、高域も伸び、低域は引き締められ、エネルギー感十分。だが、困ったことに、SMEのアームを聴いた後では、帯域全体に”硬質感”が漂う。倍音表現の違いにその理由を見出せるのだろうか。例えば、オーケストラ演奏で「ホルンの音」が聴こえたとする。実演では、その「ホルンの音」消えることなく(個人の勝手なイメージ、耳の幻聴、錯覚だと思うが)音が限りなく小さくなりながらも演奏会場に漂う感じがある。その響きが、SMEでは、『消えず』、オリジナルでは、『ストン』と消えるような気がする。倍音(SME)を好むか、オーディオ的要素(オリジナル)を良しとするか、分かれそう。

SMEの高域の難点。フォノケーブルが古い製品の為かもしれない。是非、最新の導体で自作して欲しい。