オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ C-47・・新境地・バランス接続の愉悦

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ C-47・・新境地・バランス接続の愉悦

「力強さがある。フォノイコライザに『力強さ』というのもおかしいのですが」。アキュフェーズ・C-47のバランス接続を繋げながら店主がいう。歪みなくシャープ、キレのある音の輪郭。まじりけの無い高純度な音色。それらの要素が、澄み切った音場に響き渡る。

ヤマハ GT-5000のバランス、アンバランス(RCA)接続部。写真のように同時に接続すると正確な音は出ない。

アキュフェーズ・C-47にヤマハ・GT-5000からバランス接続。レコードプレーヤーからフォノイコライザにバランス接続は、初めて体験する音だ。低域から高域にかけて、くすみの発生しない高SN比。帯域全体の音を明瞭、正確に分離する解像力の高さ。低域は、引き締められ、中音はこもらず、「霧状」に拡散する倍音(響き)成分を含む。冴えて透明感がある高域。広帯域、高コントラストを実感する。俊敏な音の立ち上がり。硬質感は無く、バランス接続特有の重心の低さもあまり感じられない。力強いエネルギーを用いて、的確に抑制された新しい情報伝達表現といった風情。思わず、「ニヤリ」とする”ハッキリ、クッキリ、スッキリ”感だ。メリハリを利かせたいポップス、鮮度の高い硬質なジャズがあうだろう。

C-47、アンバランス接続。バランス接続に及ばない模様。また、C-37との比較では、オーディオ的要素で確実に深化したという印象を得た。