オーディオ・ベースマン見たり聴いたり お金をかけずに音質向上 その③・・ワニ口クリップで色々な場所に接続。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり お金をかけずに音質向上 その③・・ワニ口クリップで色々な場所に接続。

たわしアース、ワニ口グリップ・大(ELPA PU-33NH 二個で177円)を装着。接続は、無ハンダ。絶縁部を外し、筒の形状の金属部分に導線を通し、筒状の部分を潰した。スピーカー(SP)、プリアンプのRCA入力(マイナスの適当な部分)、CDプレイヤーのCOAXIAL(RCA入力はワニが噛めなかった)で試聴。接続機器により、ダンピング力が変化、音の輪郭の強度が変わる。SPが一番強く、弱いのは、CDのCOAXIAL接続。いずれにせよ、低域の音の締まりは良くなり、魅力も感じるが、帯域が狭くなる、低域から高域にかけて、倍音表現、響きが硬くなる、音の出だしが遅くなるといった欠点のため、あまり積極的に使おうとは思わない。おお、そうだ!。ステンレスたわし、瓶とも台所という活躍の場がある。グッド・コストパフォーマンス!!。

仮想アース接続が効果があったCD。チェロが良くなるのは不思議。
仮想アースを繋ぐと、よく聴こえないCD。

フュージョン、オーケストラ、ジャズ。やや硬質な表現の音楽。楽器の持つ豊かな倍音表現より、締まりの利いた精度の高いオーディオ的表現を期待したいジャンルには合う。特に、フォープレイの「ビトウィーン・ザ・シーツ」の第一トラック、”チャント”の始まりのバスドラの音は、接続すると同じシステムで聴いているとは思えないほど、締まりの利いたキレのある音を聴かせてくれる。一方、弦楽器のゆらぎのあるハーモニー(ウェラー弦楽四重奏団)、瑞々(みずみず)しい歌唱(白井光子)、帯域の広さ(飯野明日香・ピアノ)の再現に難点があるといった欠点も見えてくる。

メーカーの作る仮想アースは、「よくできてるなぁ」と思わざるを得ない。なるべく、ある種の帯域を強調せず、もしくは、強調されていても、その影響を最小限に抑えていると思う。仕上がり(デザイン等)、作る時の手間、時間、改善努力を考えると「買ったほうが早いかな」とも感じる。特に、デザイン。所有する喜び_ある種オーディオ的歓びでもありますが_を満足させたい考えも脳裏をよぎる。

なお、アイキャッチ画像(一番上の写真)のRCAケーブル。Stereo誌のONTOMO・Shop(2.500円)で購入可能・スマートに自作仮想アースをRCA端子に接続できるかと思います。