オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ GT-5000 その②・・円盤人生ここに極まれり!?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ GT-5000 その②・・円盤人生ここに極まれり!?。
ヤマハ GT-5000 60万円ほど。ピアノ・ブラックは80万円。

高域から低域にかけて、解像度、SN比が素晴らしい。その解像力、静けさは、再生された音楽の音場空間を緻密に再現。その緻密さは、CDからSACDに切り替えたかのような情報量。「情報量」という言葉あまり使いたくないが、圧倒的な情報量に呆然とする。曇り、くすみのない高域。中間帯域は、見事に分解され、糸の絡まりがスッキリとほぐされたかのような気持ち良さ。引き締められた低域は、軽やかなでスピード感のある音が立ち上がり、「スッ」と五体を突き抜けるような伸びやかさ。そして、誇張がない適度なボリューム感。帯域によって痩せることのない倍音も魅力的だ。音の輪郭も明瞭、明確。ターンテーブルにレコードを載せ、針を落とすと、改めてレコード芸術に瞠目する。「円盤人生ここに極まれり」の感あり。

高解像度のヤマハ GT-5000。大規模編成の交響曲でその真価を発揮する。そのオーケストレーションの美学をフルに堪能したい。

ただ、中間帯域から上、高域にかけてやや硬質感があるような気が...。また、その、なんといっていいのか、情報量が多すぎて、奏者の演奏意図が見えずらい(聴きとれない?)ような気もする。これから、ベースマンで聴き込むのが楽しみ。