オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ソナス・ファベール ソネットⅢ その①・・僕の二番手のSP。

ソナス・ファベールのソネット(Snetto)Ⅲ。定価50万円。右、B&W805D3、左、アッコルドと聴き比べ。「少音量で音楽を楽しめることを教えてくれるスピーカー」(八重樫さん談)。SPの色調は、日本家屋の和室の部屋に合いそう。

ソネット、「癒し」。アッコルド、「個性」。B&W805D3、「高性能」。3機種の特徴を挙げればこの言葉。

ソネットⅢ。ボーカル帯域、弦楽楽器のヴィオラの音域、表情豊かな円満な優雅な音で潤いがある。いいね!。「ゴリッ」とした音の輪郭、明確なコントラストで描き出すのではなく、緩めの雰囲気で、聴き手を包み込むような音場空間を作り出し、聴き手を魅了。柔らかさ、モノラル調がある。やや荒れた高域と締まりの弱い低域の表現だが、再生可能な帯域全体のバランスは整っている。好みだ。ベースマン・店主・細川さんがいう「(緩めの音は好みでないが)帯域バランスは整っている。いいスピーカーだ」との事。三機種の中、試聴に使った「ブリュッヘン指揮のモーツァルトのフルート協奏曲」の音が、カサカサせず、豊穣、実りあるように聴こえた。

ソネットの良く聴こえない部分。緩い、スピード遅い、コントラスト明確でない音、最高域と最低域が再現不足。帯域の広いピアノの音の再現には無理がある。では、アッコルド、B&W805D3Dの弱点、うまく聴こえない点はどのような点だろう?。

アッコルド・・「細川さん、なんか、アッコルド、耳に突き刺さる音がするような気が…。」。「高域にとびぬけて高い音が出ているところがある」と店主。帯域全体、まんべんなく音を出すというより、リスナーが聴きたい音域を上手く紡(つむ)ぎ出している。抜けている帯域もある。それが、「個性」。でも、それを感じさせない表現。家にもって帰って、置くだけで、良い音が出る。騙される。でも、オレは騙されないぞ!。

B&W805D3・・色々な音が、高域から低域まで、遠慮することなくドバドバと出ている。高解像度、広帯域、高SN比、高域が伸びる、それが、「高性能」。疲れる「音が、低域が『モゴモゴ』籠っている。バスレフ、正面のバスレフ(写真の正面下の穴)から音が聴こえる」とは、店主の弁。「ツィーターで音を引っ張っている感じもある」とも店主はいう。「では、バスレフに805に付属するスポンジをいれれば、いいのではないのでしょうか?」と僕がいうと「低音が伸びない」と切り返される。「(自宅に設置したら)調教が難しい」(八重樫談)。そのバスレフ臭さが、気になる人は。804D3がいい。

以上の事は、ベースマン店主・細川さんに訊けば教えてくれる。各製品、いい点、悪い点、店主に訊ねて、納得して購入が、いいね。

ブロッドマンが壊れたら、ハンスおじいちゃんがこのSPを治せなくなったら…。一番手、リネア、二番手、ソナスのソネットⅢ、三番手は、ダヴォンのモージョー(mojo)と思っている。