オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-800 その③・・「この音が欲しかった」

アキュフェーズ E-800。CDは「かえるのうた」(神田佳子)。”ケロヨン”みたいな(!?)ジャケット・題名だけど、再生には馬力が必要。第一日目、ベースマンで再生したら「CD変えましょう」と店主が直ちに却下。

_細川さん、年末、3日間、800をジックリと聴いたことと思います。どんな感じでした_。

第一印象は、悪い。『好みではない』(と思いました)。(しかし、この製品は)チョイ聴きではわからない。三日間、ずっと通電しっぱなしにしました。(そして)800の表現を味わうのがいい(と感じました)」。

_その800の表現とは?_

「最初、音がくもっていた。これまでのアキュフェーズの”クリア”さとは違い、ビックリした。しかし、(一日、二日、三日と時間が経過するにつれて)くもりが晴れ、味わいが出てくる。三日目、色合い、厚み、駆動力がアップ、馬力がある。遠近感も(でてきた)。(そして、帯域)バランスがいい。低音の下にもう一つの低音がある。店の音の駆動には不足がない。この800のみでも(各種のスピーカーのデモを)やっていける(と感じました)。これまでのアキュフェーズのサウンドとは違っている(注)。(まさに)チャレンジだ」。

ベースマンに出入りする「うるさ型」の常連さんたちも「この音が欲しかった」と口々に言ったという。

(注)違うのは、時間の経過とともに『味わいが出てくる』点だと思われる。しかし、「味わい」とはねぇ。どちらかといえば、技術的背景をもとに、簡潔、明瞭に音質のコメントをする店主だが、800に限り、観念的、情緒的、抽象的な、言われて判るような判らないような言葉を使うとは意外だ。

これから、二年ほどかけて発売されるであろうアキュフェーズの記念モデル。個人的に出てくると面白いなぁと思われる製品は…。「パッシブ型」(僕、アンプの名称、形式詳しくない)に取り組むのか?。「パッシブ型は、音がいいけど、部品が高い」(某アキュフェーズ回路技術者)。D級アンプ?。確か、数年前、D級アンプを出すのか尋ねた時は「否定的」だったけど。一番の妄想は(比較的)低価格だったセパレート・アンプ「C-11、P-11」の復活と再生です。プリ、30万、パワーアンプ、30万、CDプレイヤーDP-430が約30万の計90万でコンポが組める(?)。これは、期待したい。