オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ GT-5000 その① ストレートアームで勝負!。

ヤマハ GT-5000(レコードプレイヤー)。60万円。この写真のプレイヤーが、量産決定モデル。この形が皆様のお手元に届きます。9月に受注開始、11月から販売。色はブラックのみ。輸出モデルにピアノブラックあり。カートリッジは、フェーズメーション・PP-2000。ヘッドシェルも同様。ストレートアームを強調するため指かけを取り外している。

ストレートアームの効果が絶大。歪みが少ない。

他社のターンテーブルとの比較をしてませんので、音質傾向については、よくわかりません。今後、アコーステック・ソリッドとパイオニアのエクスクルーシブP3と聴き比べをしてみたいものです。

ベースマンのお客様で、熱狂的なビートルズマニアの方がいます。その方が、大変貴重なED1(初期盤)のLPレコード、3点聴かせてくれました。試聴は、レコードの最内周で実施。試聴したレコードは、ラベルの1センチ程度近くまで溝がきってある。詳しい説明は省きますが、アームにもよりますが、最内周、もっとも内よりは音が歪むと言われている。ですが、音が歪まない。GT-5000のアームで音が、なぜ?歪まないかは、ヤマハ・井上 誠治さんが、懇切丁寧、細に入り微を穿つように説明してくれると思いますので、興味のある方は機会がありましたら、尋ねてみてください。

「GT-5000の目指した音は、①音離れのいい、解放感のある音。②低域の再生能力。③微小(音量)レベルでもマスキングされず音をだしたい_の三点です」。4年前から開発を進めたという。GT-2000と違いダイレクトドライブを採用しなかった理由は「(モーターの回転が)サーボされると伸びやかさ、解放感がなくなるためです。(サーボが利いた時)カチッと音がでます」と井上さん。

GT-5000で聴いたビートルズ、これまでベースマンで聴いた中では最高音質のビートルズ。井上さんが試聴時に聴かせてくれた、中島みゆきのファーストアルバム「時代」のED1(探しに探してやっと富山県で見つけたとの事)。ボーカル特有の濃厚な表現ではなく、さらりとした音調の中にも聴き手を魅了する抉(えぐ)りの利いた表現を織り込む。ただ、ただ、感動するのみ。

なお、GT-5000。これまでの試聴会。ある方が、愛聴盤のレコードを持参。「最内周の曲をかけてください」との希望があり、試聴。結果、「買います」と一言。