オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マイルス・デイヴィス・・オレの頭をかち割ってみな!。

マイルス・デイヴィス LIVE AROUND THE WORLD  レコード ワーナーミュージック・ジャパン WPJR10047/8。6.480円。ステレオ誌 4月号、オーディオ評論家の福田雅光さんが「白手袋で扱うような名演」と評価。録音評価点、98点。一瞬、わが目を疑った。

ボクサー。(マーベラス)・マービン・ハグラー。__過去から現在に至るまで中量級最高のボクサーと言われる__は、名言を残している。

「オレの禿げ頭をかち割ってみな!。そこからはボクシング・グローブしか出てこないゼ!」。

マイルス・デイビスならボクシング・グローブをトランペット🎺に置き換えて言うだろう。さらに、「オレの胃袋の中のものを掴(つか)み出してみな!。音符♪♪♪しか出てこないゼ!」。と言いそう。そんなアルバムだ。そして、100や200人程度の「シケた」客の前で演奏なんて「ノー」。大観衆を相手にプレイするが自身の真骨頂だと主張するかのような録音。

久々に、B&W800Dの頭上に演奏者の音像が舞い降りた。透徹した広大な音楽空間の中(高SN比)に緊張感漂うマイルスのトランペット(高コントラスト)。オーディオ冥利、ここに尽きる。

店主曰く、「カインド・オブ・ブルー」を電子音楽でやるとこうなるのですねぇ。(フュージョンかな?、とも受けとれるけれども)やっていることは、ジャズだと思います