オーディオ・ベースマン見たり聴いたり バルトーク 弦楽のためのディヴェルティメント・・超絶オーディオ・ファイル

バルトーク 「弦楽の為のディヴェルティメント Sz.113」、ヴィヴァルディ「ヴァイオリンと弦楽合奏の為の協奏曲 ロ短調 OP.3-10」 ルドルフ・バルシャイ指揮 モスクワ室内管弦楽団。ヤフオク rudolf kempeさんから分譲品。目を剥く音質。デッカ録音の真骨頂ここにあり。

今まで、聴いたレコード、CDの中で一番、実演に近い。

SN比が最良とは言えないが、やや暗めの陰影感がある空間表現。各弦楽器が明確に分離される解像度。ヴァイオリンの高域からコントラバスの低域まで音の輪郭が均等で繋りがよく、帯域は広い。各帯域、音の出来だしのスピードが揃う。高域の倍音のきらめき、中域の音のつや、適度にダンピングを利かせた低域。繊細に明瞭に明確に録音ホールの空気を振動させる弦楽器の魅力を存分に再現。コントラストも抜群で、素晴らしいリアリティだ。

rudolf kempeさん曰く「超絶オーディオファイル」。おっしゃる通りです。

1962年 6月30日 ロンドン デッカ ウェストハムステッド第3スタジオでの録音。

「ディヴェルティメント」・・明るく軽妙で楽しく、深刻さや暗い雰囲気を避けた曲風。「喜遊曲」「嬉遊曲」が日本語訳。モーツァルトのその作品を聴くと確かに、そう感じる。バルトークは「現代社会が人々に強いる緊張感」といった印象。聴き手に与える印象が違う。なぜ、「ディヴェルティメント」なんだろう?。