オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ダヴォン・ツィスト・・ハツラツと無心な音調が好感を呼ぶ

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ダヴォン・ツィスト・・ハツラツと無心な音調が好感を呼ぶ

ダヴォン(DAVONE) ツィスト(Twist) 56万円

ダヴォン(DAVONE)のツィスト(Twist) 正面バッフルは27色の張地用ファブリックを好みに合わせ選択可能。56万円。大好評でした!。デザインではありません。あくまでも、音質です。試聴会に意外なダークホース。

左のトールボーイ型がツィスト Twist。青のSPがモージョーMOJO
左のトールボーイ型がツィスト Twist。青のSPがモージョーMOJO

「(見た目からツィストに)あまり、期待しなかったので、二階に置いたのですが。いやいや、音が良くビックリしました」と店主。

160万(ブロッドマン)は高すぎる。金属の鉄人28号(ブラック仕上げのピエガ)は勘弁して。ちょんまげ(B&W)はデザインが特異だ。墓石(ハーベス)は野暮ったい・・。「ファーニチャー(家具)風で音がいいスピーカーが欲しいなぁ~」とお考えの方に。

中低域から高域にかけてストレスなく伸び切る音質。音離れがよく、前面にポンポン出てくる躍動感。柔らかな外見からは想像できない性能。優れたSN比が再現空間のくもりを排除、透明感のある「スッキリ」した音場を形成。高い解像度で明瞭な音の輪郭を構築し、高コントラスト。素早い音の反応が聴き手に清々しい快感をもたらす。高域は、滲むことなく正確な響きを再現。ジャズでいえば、管楽器、シンバルの音色をよどみなく伝える。中低域は、タイトにならず、チェロ、ビオラといった楽器のふくよかな響きが損なわれることもない。ボーカルは均等なトーンで強調した部分なくまとめ上げている。低域表現、音の厚み、深みといった点が頭をよぎるが、中低域から高域までの音質を考えると、「無いものねだり」といったところ。音を作為的に「キリリ」と引き締めず、ハツラツと無心で明るめの音調が、試聴会で好感を得た。今回のフューレンコーディネイト製品の試聴会、二階の使用機材は、プリメインアンプが、オクターブV70SE、CDプレイヤー、アキュフェーズDP-550。素晴らしい性能を各自発揮。ツィストの再生を際立たせた。