オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリヴァのRAS-14・・外すと、音楽の背景が「曇る」が・・

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アコースティック・リヴァイブ RAS-14 TripleC 定価 118.000円。おそらく、「電源ノイズフィルター」というジャンルのものでしょうが、カタログには表記がありません。

劇的な効果は感じませんでした。ですが、気がつかない歪み、滲み、曇りを確実に取り去っているようで、帯域全体の音を的確に分離、コントラストの高い安定した音像表現を獲得。そして、高レスポンスがもたらす躍動感あふれるサウンド。奥行きのある空間表現。

音の輪郭が引き締められるが、高域が硬く、伸びやかさが失われるような気が。ロック、フュージョン、ジャズ、大編成のオーケストラによるクラシックといった分野では、気にならない。いい感じで聴こえる。

しかし、抒情的な弦楽四重奏、例えば、ハイドンの弦楽四重奏曲 第39番 ハ長調、Op.33-3 「鳥」(ロシア四重奏曲第3番)ウェラー弦楽四重奏団(POCL-4241)。この演奏を聴くと、クールな、楷書的な、鋳型にはめ込まれたといった肩が凝りそうな音に聴こえます。RAS-14を外すと音楽の背景に「曇り」が発生し、音の輪郭も緩むのですが、再生空間に音がナチュラルに出現するような気が・・。

ノイズフィルター系のアクセサリーは、ベースマンで聴いても効果の確認が難しい。必ず、自宅のシステムに繋いで音を判断する必要があると思います。