オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ A-250・・同製品は「坂の上の雲」なのか?

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アキュフェーズ A-250。一台1.250.000万円。現代ハイエンドモデルの能力を完璧に見せつける。「坂の上の雲」なのか?。再生システムの強力なエンジン。システムの絶対的能力を決めるのはパワーアンプと試聴会で再認識させられた。

低ノイズ化とSN比を徹底的に追求。透明感が強く、高解像度、高密度、広帯域。優れた制動力を用いて音の輪郭を明確にし、陰影感のある音像を構築する。瞬発力のある音の立ち上がり、エネルギーバランスを一定に保ち、音場を上下左右に幅広く展開。混濁がなく澄み切り繊細、光彩を放つ高域。埋没せず、瑞々しく、馥郁たる倍音を響かせる中高域。力感、量感に溢れヌケが良く、身体を透過するかのような低域。全域を過不足なく制御。スピーカーの真価を存分に引き出す。

A-250イコール「坂の上の雲」(色々な意味で終着駅、到達点、最高峰)といったところか。ちなみに、「坂の上の雲」は、司馬遼太郎さんの小説です。

試聴会時、その能力に目を耳を疑わずにはいられませんでした。特に、レコード再生。ソニー・ロリンズのサックスが、マックッス・ローチのドラムが、松任谷由美が、最後の曲になった美空ひばりの「川の流れのように」の歌唱が、B&W800Dの上方の空間で乱舞。映画館のスクリーンに映し出されたかのような、いや、平面的な映画館の映像より奥行きがあり、音の粒子が上空から降り注がれる音場とそこに投影される音像が展開されました。

あまりにも驚愕の風景(聴感)。アキュフェーズ営業の小串さんにその現象の理由を尋ねたが、「分かりません」との事。

「坂の上の雲」の上があるのか?。ヒントはこのような現象にありそうだ。レコード再生時の音像と音場を自在にあやつることが出来れば、音楽再生にもっと幅が出る。A-250を深化させた。もしくは、違った世界を表現できそうだ。「アンプ屋」・アキュフェーズの継続的な改善、技術革新努力に寄せる期待は大きい。