オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり アナログPL・其の弐 EAT・フォルテ

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イケダのアーム付きで120万ほど。やや、お買い得感もあるプレーヤー。後方のアコースティック・ソリッドと比較してわかる通り、普通のラックには、乗らない大きさ。マイソニックの最高級の針を使用。プレーヤーは、クワドラスパイアーの長いラックの上に木製の板を敷きその上に設置。タオックのボードでは、音質的にイマイチだったとの事。

なお、今回、試聴にあたり、スピーカー等のセッティング、部屋の音響整音は常連客の八重樫さんが協力してくれました。

「フォルテ」は、きらめく金属で武装した現代的デザインの高額プレーヤーに比べ、見た目は、おとなしい。銀色に光輝き、工芸品かと見間違えるイケダのアームが付いていなければ、かなりやぼったい。ふた昔前のプレーヤーに感じられ、購買意欲をかきたてるものはない。

だが、その再生は、高S/N比、高解像度、広帯域と現代的だ。高域は、音の立ち上がりは素早く、倍音が豊かで密度が厚く、音が消えた後の余韻が生々しい。だが、なめらかさに欠けるせいか、「荒い」、「暴れている」という印象を持つ人がいた。中低域は、音の輪郭、響きが整えられ歪みもない。レスポンスも早く、陰影表現にも優れている。そして、やや硬質感のある低域のエネルギーは重厚だ。明瞭で写実的、上下、左右に広がるステレオイメージは聴き手を圧倒する。

これで、奥行きがでて、流れるようで繊細な表現が再生できれば、文句はないのだが・・。

高域の「きつさ」への対応を紹介します。八重樫さんが木製の板とプレーヤーの間にタオルを入れました。試聴した一同は、思わず瞠目!?。刺々しさは減少し、滑らさがでて素晴らしい改善効果がありました。

八重樫さん曰く。「このプレーヤーは、調教しがいがある。今回の試聴したプレーヤーの中で、一番、潜在能力は高いかも」

できれば、ベースマンに置いて、その能力をフルに引き出し、聴いてみたい!!。