日本酒 酒徒礼讃 山梨県北杜市 七賢・・酸味が口と鼻の中で暴れ、酸味一辺倒の酒に豹変

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風凛美山 純米 白州の名水仕込み 七賢。酒盃は、古唐津の皮鯨。

風凛美山 純米 白州の名水仕込み 「七賢」。これほど裏ラベルの能書きと飲んだ味が違う酒も珍しい。

「名水の里、白州にて南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水と山梨県産の米で醸した、爽やかな純米酒です。口の中に広がる米の旨みと鼻を抜ける爽やかな香りを大切にし、すっきりした喉越しでやや辛口の味わいに仕上げました」 醸造責任者 北原 亮庫 とのコメント。

四合瓶から徳利に酒を注ぐと、柔らかく濃厚な熟しきった柿の香りがほのかに漂う。だが、味は穏やかな香りとは裏腹。酸味は、鼻を爽やかに抜けるというより強く鼻腔を刺激、噛めば噛むほど酸味が増す。魅力的な米の旨味も出てくるが、酸味が旨味の邪魔をする。酸味が口の中、鼻の中で暴れだし、酸味一辺倒の酒に豹変。喉を通り抜けるまでその暴走は止まらない。どこで旨味が出てくるのか?、探し出す楽しみがある。味が、酸味→旨味→酸味→旨味。雑味、苦味(えぐ味)を感じない所が魅力でもある。

「怖いもの見たさに見る」ということがあるが、「怖いものを飲みたいと思い、飲む」のがベスト!?。

山梨県北杜市 白州町台ヶ原 2283 TEL 0551-35-2236 

山梨銘醸㈱ 創業江戸寛延三年 

風凛美山 純米 白州の名水仕込み 七賢 1.080円。

2019年 2月 追加 やはり、酸味が強烈、飲み干した後味が旨味で終わる。良い酒だ。燗は合わない。酸味が後退する。冷や(室温)に限る。