オーディオ・ベースマン見たり聴いたり タンノイ アーデン・・いやぁ~、イイね!

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タンノイ アーデン(ARDEN) 120万円。奥行きの薄い筐体(きょうたい スピーカーを形作る入れ物)を見ると弱々しい感じだが、現代SPの凝った仕上がりとは一線を画す。時勢に背を向け、媚びない。変わらぬフォルム。独自の音で勝負!。

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あれれ・・、ここで音質を調整すると、B&Wのような現代的な音に・・。

「いやぁ~、イイね!」店主・細川さんと八重樫さん。どこがいいんでしょうか?。ひと月ほどの期間、店で試聴できます。

「強弱がある。強い所、弱い点がはっきりして、低音、高音が同じ割合で出てきます。シャリ、シャリせず重量感のある高音です。(アマティ(Amati)もこんな)指向性のある高音が欲しかった」と細川さん。「腹八分目、高音、低音とも(いいところで)カットしてある。(例えば、低音の)50Hz以下はカットした感じのいさぎよさがある」と八重樫さん。お二方とも「出てくるのは(録音ソースのもつ)原始的な音。微細さ、作為といったものがなく、演奏が判りやすい」と意見が一致。八重樫さん付け加えるには「抜けてる帯域はない。程よい所で音楽を聴く印象を持たせる」とか。

巨砲38センチウーハーのド真ん中に豆鉄砲の33ミリのツィーター。構造は左の写真の通り。

SN比、解像度、高域特性を高め、ダンピングを利かせ音の輪郭、密度を充実させ、コントラストの高い陰影表現を狙わない。歯切れよく、躍動する「ザックリ」とした音調。SP面積の半分を占めるウーハーは、見ていて愉快、音がビシバシ顔に飛んでくるツィーターは痛快、全身で音を浴びるのは爽快だ。オーディオ的性能、どうでもいい!。敢えて言えば、鋭く伸びる高域、中域表現は濃厚さを抑え、高レスポンスで幅広、かつ密度の軽い低域。

SPに近寄った店主に「細川さん、このSP、絵で言えば、額縁の枠を超えた感じで音が出てきますね?」というと、「そうですか?、藤井さん」。店主、SP間の空間を大きくグルリと手で回して「私には、この辺りで、タンノイという額の中で鳴っているように聴こえますけど・・」「・・・!?」

アーデンの背後のスピーカー端子にアース端子も付いている。自分が使用中のバン・デン・ハルのスピーカーケーブル「エアー」にもアースが付いている。接続箇所がなく未使用だ。アンプ側、どこに繋げばいいか判らないが、繋いで効果を確かめたい。なお、アキュフェーズには接続箇所はない。また、アキュフェーズとしては「アース」は、アンプの中で完結しているとしている。

 

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ㈱ノア営業の遠藤さんのレコード・・日本音楽の認識を新たに

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デューク・エイセス、瀬間千恵さん、遠藤実さん、三鷹淳さん。昭和の歌。18日の試聴会で再生。日本の音楽、録音水準の高さを如実に示す。ソナス・ファベール アマティ(Amati)の中域が日本音楽の奥深さを具現化。

㈱ノア営業の遠藤良夫さんが試聴会に使用したレコードです。左上から時計周りに。「ザ・ベスト・オブ デューク・エイセス デューク・エイセス 25周年リサイタル」。瀬間千恵「幸せな愛などない」。三鷹淳/ファニーブラザーズ「若き日よここに 懐かしの校歌、寮歌集」。遠藤実「歌う遠藤実<演歌の心>」。

デュークエイセス、瀬間さんはライブ録音。三鷹淳さんはスタジオ録音。遠藤実さんは自作自演で録音も自身で行ったもの。

録音環境により多少違いがありますが、人の声の帯域を、高SN比、高解像度で捉えています。歪み、くもり、くすみといった音質の劣化にかかわる要素を排除。明確な音の輪郭を構築、そこにクッキリしたコントラストある立体的な音像を付加。硬質感なく肉感的な密度で録音現場に響く歌声を極めて現実的に記録しています。

音楽に対する志の高さといったものを感じる録音です。

デューク・エイセス、僕自身若い頃は、「なんだ、懐かしの歌ばかりを歌うな」と軽んじていました。恥ずかしい限りです。

瀬間千恵さんは存じあげませんでした。ヤフオクでレコードを落札しました。この作品しか出品はありませんでした。

三鷹淳さんのこのレコードもヤフオクにありました。4.800円で落札するか迷っています。ネットで調べたら、お二人とも現役です。

遠藤実さんの自作自演のレコードもヤフオクなどネット検索ではありませんでした。

自身の日本音楽に対する不明を恥じる試聴会でもありました。

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ソナス・ファベール アマティ・・「表現力の幅」で勝負!

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ソナス・ファベール アマティ(Amati) 定価360万円。土、日の試聴会に向け木曜日からセッティング。セッティングは八重樫さんが中心となり実施。SP後方、左右の壁を見るとB&W800Dとは音響調整が違うことが判る。

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真ん中のチューニングパネルに掛けてあるのがアマティ(Amati)のグリルネット。伸縮するゴムで出来ており、耐用年数は6~10年ほどとか。

歌声が「至福の時間」。試聴会ということを忘れ、思わず、聴きいってしまう。「(アマティの持つ)表現力の幅を味わってください」と㈱ノア営業の遠藤良夫さん。男性の生々しく、厚みのある歌唱、女性の瑞々しく、柔らかな歌声の違いを明確に聴かせる。

中間帯域が高SN比、高解像度、高レスポンス。曇り、くすみがなく、倍音表現に優れ、歯切れのよい鮮度の高い音を獲得。なめらかというより自然な音質。また、コントラストの高さが奥行きのある陰影表現を可能とし、引き締められた音が立体的な音像を構築。ボーカル帯域の魅力を発揮し、音楽空間は、外へ外へと広がらず、スピーカー間に縁どられた絵画をみるかのようだ。

高域、低域とも高SN比、高解像度、高レスポンス。だが、高域は、響きのコントロールがうまくいかないのか、艶なく繊細に伸びない。試聴したハイフェッツのヴァイオリンの最高域に硬質感を感じた。低域は、音の締め付けが十分でないのか、音の輪郭、エネルギー密度がやや弱い。グランカッサ(大太鼓)の音が歪んでいたような気が・・。などのことから、「中域が突っ張っているように聴こえる」という気になる点があるが、ジャンルを問わずボーカルの再生はこれまで聴いたスピーカーの中で最高のもの。

音調のイメージは、B&W800D(写実的)が10、タンノイ・GRF(芸術的)が1とすると7。ちなみに、ブロッドマンVC1が5という感じです。

家具(ファーニチャー)調のアマティ(Amati)。部屋の中で違和感はない。オーディオ然としたゴツイB&W800Dの構えより部屋になじみがいい。B&Wが家風(部屋)に合わないとお考えの方にオススメ。

なお、パワーアンプはバイワイアリング接続。低域側にアキュフェーズA-200をスピーカー一個につき一台の計二台、高域側はオーディオリサーチVT80を一台だけ使用して繋ぎました。今回は、この接続がベターな音だったそうです。「セッティングをもっと煮詰めたかった」と八重樫さん。セッティング次第で高域、低域ともいい方向に変化すると思います。

 

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリヴァのエアーフロティングボード RAF-48H・・深夜に聴くFM放送の静寂感

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アコースティック・リヴァイブ エアーフロティングボード RAF-48H。定価120.000円。試聴はCDプレイヤー、トライオード・TRV-CD4SEで。

インシュレーターRMF-1、(電源ノイズフィルター)RAS-14とこのボードの3点の中から、「どれを選ぶか?」と問われたら、このボードを選択する。余裕があれば購入したい。

高域から低域まで均等な密度、整えられた響き、フラットな音質。明確に形作られた高域、膨らみの無い中域、厚からず、薄からず、音の輪郭が崩れない低域。自然で瑞々しく立ち上がりが早い。前後左右に柔らかく広がる音場。コントラストが高く彫りの深い音像。深夜に聴くFM放送の静寂感。もう少し、例えば、ピアノの最低域の密度の高い、沈み込むような低音が欲しい気がする。それで、それを狙いRMF-1、RAS-14を組み込むと硬質感が発生する。音の精度は上がるが、特に高域の硬直した音、耳障りになる点が難点だ。硬質感があっても精度の高い音が欲しい人には向いてる。

B&W800Dの正確な音か、タンノイ・GRFの馥郁たる音が好みかといった所だろう。

諺に「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ある。昔の人はよくいったものである。

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリヴァのRAS-14・・外すと、音楽の背景が「曇る」が・・

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アコースティック・リヴァイブ RAS-14 TripleC 定価 118.000円。おそらく、「電源ノイズフィルター」というジャンルのものでしょうが、カタログには表記がありません。

劇的な効果は感じませんでした。ですが、気がつかない歪み、滲み、曇りを確実に取り去っているようで、帯域全体の音を的確に分離、コントラストの高い安定した音像表現を獲得。そして、高レスポンスがもたらす躍動感あふれるサウンド。奥行きのある空間表現。

音の輪郭が引き締められるが、高域が硬く、伸びやかさが失われるような気が。ロック、フュージョン、ジャズ、大編成のオーケストラによるクラシックといった分野では、気にならない。いい感じで聴こえる。

しかし、抒情的な弦楽四重奏、例えば、ハイドンの弦楽四重奏曲 第39番 ハ長調、Op.33-3 「鳥」(ロシア四重奏曲第3番)ウェラー弦楽四重奏団(POCL-4241)。この演奏を聴くと、クールな、楷書的な、鋳型にはめ込まれたといった肩が凝りそうな音に聴こえます。RAS-14を外すと音楽の背景に「曇り」が発生し、音の輪郭も緩むのですが、再生空間に音がナチュラルに出現するような気が・・。

ノイズフィルター系のアクセサリーは、ベースマンで聴いても効果の確認が難しい。必ず、自宅のシステムに繋いで音を判断する必要があると思います。

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 制振スペーサー フォック G-51・・でもまあ、いいか 

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木曽興業㈱ 制振スペーサー フォック G-51 定価 1.833円/4個。普段は福田雅光さんのイエローマジックボードの上に置きCDプレイヤーを載せて使用。

アコリヴァのインシュレーターRMF-1と比べると、性能は落ちますが、「(G-51)でもまあ、いいか(我慢できる)」といった塩梅です。

曇り、歪みが少なく、軽くダンピングを利かせて音を引き締めている。音の立ち上がりは早く、躍動感に溢れ、音の輪郭が明快なキャラクター。中低域は響きが豊かで量感がある。一方、高域はやや粗く、低域は膨らみ(ボンつく)。全域で音の密度は低い。

パッケージの裏面に「音の濁りや歪みを取り除いてクリアな音質を得ることができます」とあるが、その通り。

参考のため、2016年6月号の「オーディオの新常識」の福田雅光さんの評価を引用させていただきます。・・多少明るい傾向で音に力があり明瞭。特徴は左右に広がりのある展開をみせる。音場感と明快な中音。SN比、コントラストは普通程度。低音は締まり中低域の分離が良好。すっきり伸びきるような高域の繊細性は多少よわい。効果が効き過ぎている印象だ。基本性能は優れているため、金属素材との組み合わせなどの応用で真価を期待できる。解像度76 コントラスト74 輪郭の明確さ76 音の力強さ78 総合76。

なお、同社の「G-53FS」ですと、総合80点。ガラス繊維面を下にして使用。という評価です。

 

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリヴァのインシュレーター RMF-1・・3つの欠点に目をつぶればかなりイイ!

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アコースティック・リヴァイブ マグネットフローティング インシュレーター RMF-1。定価 48.000円。写真でわかると思いますが、地震に弱そう。クワドラスパイアーのラックの中では使えない。おそらく、大多数のラックでも・・。

それと、価格という3つ目の欠点に目をつぶればかなりイイ。

低域から高域にかけてダンピングを利かせ、音の輪郭を克明に際立だせる。歪み、くすみ、くもりがなく、無音の空間を演出する。そういったSN比の良さに加え、解像度の高さがもたらす「キリリ」と研ぎ澄まされた音像。上下左右に広がり、かつ、奥行きのある音場。全域にわたり均等なエネルギー密度。硬質感なく怜悧に計算された倍音。高レスポンス。低域が重くならない。声楽は味付けがなくニュートラル。

フローティングタイプなのでガタツキが生じないのもいい。

写真のCDプレイヤーは、15万ほど。4個買うと20万ほどかかる。3点支持の3個使いにして15万。CDプレイヤーと計30万。今手持ちのCDプレイヤーが気に入っている方で音を引き締めたい方。お気に入りプレイヤーにこのRMF-1を使い、30万程度のCDプレイヤーの新機種と比較試聴して良ければ購入・・というのもありかなと・・。

RMF-1を敷いたCDプレイヤーの音を聴いた後、レコード、ベイシーの「四月のパリ」を聴いたら、何故かゆるい音」もいいなぁ~と思ってしまった。

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ ASLC-10・・儚く消えゆく響きを見事に再現

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アキュフェーズ ASLC-10。バランスケーブル。定価35.000円。聴き比べると同社のRCAインターコネクトケーブル(同社はフォノプラグ付きケーブルと表記) ASL-10とは音質がやや異なる。

試聴はプリアンプとパワーアンプに接続で。

華やかさを控えた落ち着いた音色。倍音(響き)表現を重視。音の輪郭は明確だが、強力な解像力、SN比で音のコントラストを高め、鮮烈な音場、音像を創り上げるではなく、高域から中高域を充実、強調した帯域をできる限り造り上げない。高域は、繊細に伸び切り、曇り、くすみ、歪みがない。最高域、たとえば、再生の困難なヴァイオリン、フルートなどの楽器の煌びやかに儚く消えゆく響きを見事に再現、音が痩せない。中域の馥郁たる響きとともにこのケーブルの聴きどころ。一方、最低域は、ややくもりが発生、SN比も弱い感じが。そして、正統調のオーソドックスな音の印象のためか、音の立ち上がりがやや重い。しかし、接続して一日以上経過すると低域表現も締まりを利かせ、より魅力的なケーブルとなる。

SPレコード復刻CDを聴くときは、この歪みのない安定したケーブルが良かった。

ケーブルで色々お悩みの方は、アキュフェーズのケーブルを二週間ほど試聴してから、今後の展開を検討なされるのが、無難かと。

3月17日(土)、18日(日)のソナス・ファベールアマティ(Amati)の試聴会が近づいて参りました。ベースマンのB&W800D(極めて写実的)とタンノイ GRF(極めて芸術的)の間を埋める音調であることを期待しております。