オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズで聴く嶋護さんのCD・その③・・アート・オブ・ソナタ

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アート・オブ・ソナタ。ヴァイオリニスト・ペテリ・イーヴァネン、ピアニスト・ケビン・フィッツ‐ガーランド。CDプレイヤーはアキュフェーズDP-720。ジャケット写真はイマイチだけど、録音はピカ一!。

アート・オブ・ソナタ(Yarlung Record 76721)。

高いSN比、低域から高域にかけてコントラストの高い音は、滲みのない、澄みきった音楽空間を表現。立ち上がりに優れ、響きの整えられたヴァイオリンの高域、彫りの深い残響音を残しつつ引き締められたピアノの低音。演奏にリアリティを感じる。また、やや荒さのある繊維質を感じさせる二つの楽器の音は、聴くものに素材が「木」であることを思い出させる。

「・・ハイエンド装置なら、なまめかしヴァイオリンの音が、空間の中の一点から四方八方に飛び散って行くのを聴くことができる。この録音は、ディレッタント的な態度で商業主義を顧みない制作者によって作られた。その意味で愚直なサウンドだ」・・嶋護さんの紹介文抜粋。

ステレオ サウンド 2013 No.192 嶋護 デジタル時代の優秀録音 知られざる必聴盤20選より。

使用ハイエンド機材 アキュフェーズ C-3850、A-200、DP-720、PS-1210、スピーカー B&Wシグネチャー・ダイアモンドなど。

 

日本酒 酒徒礼讃 秋田県大仙市 刈穂 吟醸酒 六舟・・呷ると思わず、唸る。きめ細かい

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刈穂 吟醸酒 六舟(ろくしゅう)。撮影場所、岩手県釜石市 嬉石(うれいし)町 白山小学校脇の神社。

六舟(ろくしゅう) 刈穂 吟醸酒。

香りが、日本酒らしくない。米が発酵した匂いではなく、テキーラやリキュール酒などの洋酒の消毒液のような薬臭さがある。

一口、呷ると思わず、唸る。きめ細かい。特に、旨味の部分が!。舌に酒がのるがサラサラとし食感(!?)が素晴らしい。その食感が旨味の部分というのもこれまた素晴らしい。酸味もこれまた、きめ細かく、喉越しも、また、然りである。味が「じわっ、じわっ」とくるせいか、ゆったりとした酒である。

「地場の酒米をていねいに磨き独自の中硬水で醸した淡麗できめ細かな旨味をのせた吟醸。伝統の六つの酒槽でじっくり搾りました」

その通りの酒!。「六舟」の銘の由来は「六つの酒槽」なのね。

醸造元 刈穂酒造㈱ 秋田県大仙市 神宮寺字神宮寺 二七五

製造者 秋田酒造㈱ 秋田県大仙市 戸地谷字 天ヶ沢 八三ー一

刈穂 吟醸酒 六舟(ろくしゅう) 杜氏名 齋藤泰幸

何故?、醸造元と製造者がちがうのだろうか?。

日本酒 酒徒礼讃 兵庫県神戸市 浜福鶴 大吟醸 備前雄町・・「ふくよかさ」を捨てた度胸に感動!

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浜福鶴 大吟醸 備前雄町(びぜんおまち)。撮影場所、岩手県釜石市 嬉石(うれいし)町 交流センターわきの神社。徳利は、「古備前窯変肩衝徳利」。

浜福鶴 大吟醸 備前雄町(びぜんおまち)

強烈な酸味、「おり」を感じさせるやや濁った旨味が好ましく、口の中で「酒粕」が舞っているかのよう。甘味も感じるが、悪い印象ではない。苦味で味が終わる。酸味、旨味、苦味がしっかり確実に味わえる。が、米の持つ「ふくよかさ」は感じない。各味の輪郭が明確すぎるためか。

酒粕は、酒の搾りかすだが、その酒粕でつくられた甘酒が、そのまま日本酒になったかのよう。「ふくよかさ」を捨てた度胸に感動する。950円という価格にも感動する。

兵庫県神戸市 東灘区魚崎南町4-4-6 ㈱小山本家酒造 浜福鶴 大吟醸 備前雄町(びぜんおまち) 950円。

 

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり リンダ・ロンシュタット(Rinda Ronstadt)  ホワッツ・ニュー・・・永遠の女性ボーカル・レコード

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右、日本盤、1.400円程度。左、USA盤、3.600円程度。いずれも、ヤフー・オークションにて入手。同一LPを3枚持ってます。

リンダ・ロンシュタット(Rinda Ronstadt)  ホワッツ・ニュー。海外盤と日本盤、音の良し悪しを聴き比べました。海外盤の方が、新鮮に聴こえ優勢。ただ、「ガックリ」するほどの違いはありません。

声はなめらか。響き、立ち上がり、消え入り方がナチュラル。解像が高く、澄み切った音場。一人、マイクの前に佇むリンダの音像。低歪みの録音で明確な発音が(英語の分からない日本人にも)好ましい。1920年代から40年代にかけてヒットしたスタンダード・ナンバーを現代的に、21世紀のいまでも通用する解釈で克明に描写(歌唱)。古臭さ、郷愁を感じさせず、女性の不変的で微妙な感情を丁寧にふくよかに、少々客観的に歌いあげる。

レコード・ジャケット写真と同様にチャーミングなリンダの声。何度、聴いても素晴らしい!。思い返すと、30年以上聴いている。

試聴機材 アキュフェーズ C-3850  A-200  C-37 PS-1210   B&W800D  アコースティック・ソリッド マシーン スモール オーディオテクニカAT-ART9  etc.

 

 

 

日本酒 酒徒礼讃 岩手県紫波町 純米酒 ひろき・・・岩手一の名酒(おそらく)、いや、フェニックスかも!

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純米酒 ひろき。南部杜氏の力量を見せつける酒。酒盃は、桃山古唐津「奥高麗筒酒盃」。枇杷釉が美しく、形がチャーミングだ。

純米酒 ひろき。米が発酵している時のちょっと饐(す)えて豊穣な香り。酸味は角が立たず柔らかく口中に広がり、頬っぺたの内側を心地よく刺激。大人になっても頬っぺたが落ちそう!。まさか、酒で頬っぺたが落ちそうになるとは!。旨味の輪郭はおぼろげ。酸味と旨味が交互に入れ替わる。喉に最後の一滴を流し込むと酸味と僅かに苦味を残し酒が終わる。そのためか、味が後を引くことなくスッキリとした余韻を感じる。

岩手で一、二を争う酒。対抗一番手は、宮古の「フェニックス」。味の奥行き、陰影では「フェニックス」が上だが・・。きめ細かな酸味はこちらが上手。価格は互角。

岩手県 紫波郡紫波町 宮手字 泉屋敷2-4 廣田酒造 廣田英俊

純米酒 ひろき 1.166円  

2019年 3月 追加 お炬燵(こたつ)で3、4時間ほど瓶ごと暖める、ぬる燗もいい。酸味が立つ!。北の住人には、こんな楽しみもある。なお、ラベルの意匠が変わり、値段が安くなった模様。

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air・・心地よい響きで酒が進む!?

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ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air。定価は14万円ほど。ネットオークションで5万円で落札。オークションにおいて高級ケーブルは偽物が跳梁跋扈しているそうで、結構、入札に度胸がいる。「オーディオユニオン購入」とのコメントで入札を決意。いい買い物でした。

ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air。このケーブルの滑らかで心地よい響きに浸るとお酒がドンドン進んでしまう。

高域を抑え込み、きめ細かな密度で音の立ちあがりの軽やかな中域、その質感を保ちながらやや幅を広くした感のある低域。高いSN比を背景に中域、低域を明確に解像するというより、適度に分離。煌くような高域、引き締められ陰影の強いコントラスト、力強さといった要素で音像を林立させる音は狙ってない。倍音成分をふくよかに、温もりを保ち、かつ、やや仄暗い表現で音場を表情豊かに湧きあがらせる。全体的に硬質感がない割には、緩い点もない。高解像度、広帯域、高域特性に優れているといった最先端のケーブルとはやや趣を異にしている。低域が末広がりで高域が狭い(丸い)ピラミッド型の音の構造。おとなしい(オーソドックス)目だが、瞬発力もありキレ良く朗々とした響きが魅力だ。

個人的には、これで十分。だけど、「空中に飛び散ったガラスの細かな破片が光を浴びて キラキラ ✨と光り輝くような高域が欲しい」とは欲張りすぎか?。

クラシック音楽なら、ホルン、クラリネット、ファゴット(バスーン)、ジャズではベースなどの各楽器の質感を向上させたい時に効果がありそう。

音楽に心地よく、浸りたい人に向いている。その際、お酒を召し上がる方は、「酒量増に注意が必要」と、ご注意申し上げる。

なお、Airは、ヴァン デン ハルの高級ケーブルの中では一番の低価格品。おそらく、機会はないだろうが、上位二機種も聴いてみたい。

追伸 ベースマン店主曰く「やや音が荒く、滑らかさに欠ける」との評価でした。

2018年5月連休の某日、アコースティック・リヴァイブ SPC-TripleCから交換。「2ランクほど音質が落ちたような気がします」とは店主。