日本酒 酒徒礼讃 新潟県小千谷市 越の初梅・・三日に一度は飲みたいお酒

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越の初梅。やはり、場末のスナック・・、いや、店には安価で美味い日本酒が良く似合う!?。

越の初梅。なんといっても千円を切る価格が魅力。

口に含んだ瞬間、ファ~とした軽やかな酸味。弱い旨味。特別、酸味を利かせようとか、旨味を際立だせるという意図は感じない。後ろのラベルには辛口と書いてある。爽やかなキレのある辛口といったところか。奥行きはなくサラッとした口あたりが好ましい。日本酒は、かくあるべしといった印象の酒だ。

安いので(?)三日に一度は飲みたい酒だ。一日、一合なら「健康上問題がない」とか。肝臓はいつも毒素を、アルコール以外の毒素も分解しているかららしい。が、酒徒である前に人間なので健康に注意を払ったほうが。一日か二日、間をおいて酒を飲む。その方が酒の味がわかるし、酒が喜ぶ!?。

新潟県小千谷市東栄3丁目7番67号 高の井酒造㈱

越の初梅 特別純米酒 980円

日本酒 酒徒礼讃 新潟県新潟市 越後鶴亀・・・米の旨味を隠し味として使っているかのよう・・

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越後鶴亀。酒盃は、桃山期美濃「繪志野幾何文四方酒盃」。稲架(はざ)もしくは稲木(いなき)に掛けられ天日干しされた米を脱穀する。ほんのりした夕日が降りそそぐ秋のひとコマ。遠野地域は天日干しがよく見られる。また、その風景が良く似合う。

越後鶴亀。「峰乃白梅」と同じくらい美味い。濃厚な味という点ではこちらが上だろう。淡麗な「峰乃白梅」か濃厚な「越後鶴亀」。酒屋でどちらを買うか、いつも悩んでしまう。

爽やかな米が発酵した香り。口に含むとむせるような強い酸味。それからわずかな旨味がそっと花開く。舌の上で転がすと酸味が増し、徐々に飲み込むと濃厚な旨味が現れ、喉おくから口中に広がる。と、それも束の間、やや弱い苦味を残し酒が終わる。苦味を感じさせることで後を引かないキレがある。米の旨味を隠し味として使っているかのような酒。それが、米の旨さを際立たせている。素晴らしい!!。

酸味は高知の「司牡丹」を思い出させるほど強い。「司牡丹」は5年ほど飲んでなく味を忘れている可能性があるけど。

新潟県新潟市西蒲区竹野町2575-2番地 

㈱越後鶴亀  純米酒 越後鶴亀

日本酒 酒徒礼讃 秋田県にかほ市 飛良泉 山廃純米 マルヒ 12、15、24・・「重い酒」華やいだ面があっても・・

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飛良泉 山廃純米 No.12 15 24。〇に飛を入れ込んだラベルは印象的だ。この酒の遊びの無い(引き締めすぎた)味をよく表している。

飛良泉・山廃純米 No.12、15、24。3種、同一の味の傾向だと思う。12,15は酸味と旨味がほぐれず若い酒との印象。24が日本酒として味が完成されていると思う。12は口に含んでも酸味がすぐに出ず、出てくると酸っぱい。旨味は飲み終わってもほぼ湧き出てこない。15は、すぐに酸味が噴出、立体的な熟柿(じゅくし)的な酸味が好ましい。どちらも酸味は強烈だが、口中で広がらず、味が奥へ奥へと突き進み、窮屈だ。

24は、口にした瞬間から爽やかな酸味。その後、軽い旨味と酸味が交互に現れ、喉に流し込んだ時、旨味が最高潮に。後味は酸味。酸味、旨味とも硬質(ふわふわしたところがない)で、調和せず、各自が独立してる。陰影感に富みコントラストが高い。一方で、口中全体で味わうというより、舌で味わっている印象。口の中でパッと広がる「花咲く高揚感」はない。そのためか、喉の奥へ奥へと、酒徒の心の奥へ奥へと味が突き進む。人は、スマホを見るとき「うつむいて」しまうが、この酒を飲むとき「俯いて」しまう。

美味い酒。だが、華やいだ面があってもいい。3種とも飲んでて、心の奥底を覗き見る、迷い込むような「重い酒」だ。できれば、1.500円を切る価格が望ましい。心にも財布にも負担をかけないでほしいのは酒徒の切なる願い。

秋田県にかほ市平沢字中町59 ㈱飛良泉本舗

山廃純米 マルヒ 〇に飛 No,12、15、24 各1.620円

 

 

日本酒 酒徒礼讃 岩手県岩泉町 八重桜・・「美味い酒か」と問われたら「YESだが・・」

 

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八重桜。一升、いけそう。・・次の日、二日酔いで自己嫌悪になることを考えると・・・。二、三合でやめよう!。うん!。

 

八重桜。岩手県・岩泉町の名勝・龍泉洞の水と同様に清冽で純粋な酒だ。「日本酒は、米の旨味を味わうもの」という考えを変えさせる。この酒は水を味わう酒だ。

酸味というより苦味を感じる。旨味もあるがそれは、ごくごくわずか。酒が持つ「ふくよかさ」といったものは全然見当たらない。薄いといってもいいのかもしれない。花弁が見事な「八重桜」のように濃くはない。

飲んだ時のメモを見ると、「この水を味わう酒はクドクド文章を書く必要がない!」と書いてある。「美味い酒か」と問われたら「YESだが・・・」ともある。まあ、酔っぱらってしまっているので意味不明なことを書いてあることもしばしば。酒徒(酔っぱらい)とはそんなもの。

岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字太田30 

泉金酒造㈱ 特別純米 龍泉 八重桜  1.242円

日本酒 酒徒礼讃 山形県山形市 霞城壽(かじょうことぶき)・・頬っぺたが落ちそう!

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霞城壽(かじょうことぶき)。名称がややこしい。だが、味は爽快。チロリは、錫製のものに限る。熱燗になるのが早い。鉄瓶につけると風情がでて奥ゆかしい。

霞城壽(かじょうことぶき)。トロリとした液体を杯の中に。熟柿のような甘味がかぐわしい。香りとは対照的、口に含むと爽やかな柑橘を連想させる華やかな酸味。それが旨味と一緒に口中で炸裂する。その瞬間、頬っぺたが落ちそう!。酒をかみしめると酸味は軽やかに。喉に酒を流し込むと濃厚な旨味を味わせる。その後、「サッ」と旨味が姿を消し、舌にわずかに痺れる酸味を残しながら酒が終わる。

霞(かすみ)のようにおぼろげではなく、「サッ」と濃厚な旨味が消えるところが良い。量を飲むより、一合か二合で上品に飲み終わりたい・・・。残念ながら、いつも、なかなか、終わりません。

山形県山形市大字中星字北田 九三ー一

本家寿虎屋酒造㈱ 純米 霞城壽(かじょうことぶき) 1.242円

 

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり タンノイ・スターリング プレステージSE・・二つの音色を持って・・

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タンノイ・スターリング prestige SE。委託販売品。全オーナーは、プリメインアンプにE-550を使用してました。アンプも委託販売。

タンノイ・スターリング prestige SE。このスピーカーは、二つ音色を持っている。一つは古色蒼然とした過去の音。もう一つは解像度に優れた現代的な音。スピーカーの位置で音が変わる。

右の写真のスピーカーの位置。この景色に見覚えのある方は、お年を召したオーディオマニア。センターにアンプ、それに接するように両脇にスピーカー。そう、これは、オーディオ全盛期の頃、ラック・ステレオ一体型もしくは、誰もがこの配置が常識と疑わず、セットした状態。

40年ほど前の音(写真)は、中間帯域が厚く、チェロ、ビオラ、ヴァイオリンといった弦楽器の音が一体となって出てくる。ふくよかさ、柔らかさといった安心感はあるものの、混然とした印象は拭えない。少々、音楽の背景が混濁して澄み切らず、音のメリハリも甘い。中低域が張り出した固有のキャラクターがある。ただ、これが、ダメな音とするのは些か早計であろう。この音調がタンノイらしいといえばそうだと思う。

一方、常連の八重樫さんがセッティング、スピーカーの位置を変えると個性は一変する。中低域から中高域までの解像度、SN比は飛躍的に向上、音場は広がり、音の立ち上がりも鋭くなる。陰影表現も深まり、現代的な高解像度、高SN比のスピーカーへと変貌を遂げる。タンノイの音に感じる「もっさり」とした印象は打ち消され、タンノイも現代のスピーカーであることを再認識させられる。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲を諏訪内晶子さん演奏で聴いた。古いスピーカーの位置では、諏訪内さんのヴァイオリンの音が、暖かな日差しの中、雪解けの大地から若葉が顔をのぞかせたかのように、人にやさしい。一方、現代的な位置では、周りは、フィンランドの凛冽なフィヨルド。人間の感情、感傷など一切排除、ただ静寂があるだけの自然の神秘を聴かせる。

ベースマンで体感できます!。

スピーカーを自家薬籠中の物にして活殺自在に使いたい方の入門品としてお勧め。

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり タンノイ・チェビオット(Cheviot)・・JBL似の奥ゆかしい音

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タンノイ・チェビオット(Cheviot)。プリは、アキュフェーズC-200V、パワーアンプは、A-35。CDプレーヤーは、フィリップス LHH1000。音はこの組み合わせでも十分。

タンノイ・チェビオット(Cheviot)。1974年~1979年まで生産されたモデル。 チェビオット(Cheviot)に現代的なスピーカーの性能を求めるのは、無理な話。それでも、聴かせる音は、新鮮だ。

音の立ち上がりが早いが、JBLのようにガサツなところがなく上品。明るめの音調、厚めの音。低域 高域の表現は期待できないが中域の帯域はSN比が高く解像度も良好。音場は澄みきり 混濁も少ない。

オスカー・ピーターソン・トリオの「WE GET REQUESTS」を聴くと、ジャケット写真のごとくニコニコと笑顔で演奏する三人の音像がキリリと現れる。

850mm×450mm×260mmの筐体。薄い奥行きながら聴かせる音は、芯がしっかりして厚い。意外だ。

 

 

 

 

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり フィリップス CDプレイヤー LHH1000

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フィリップス LHH1000。SPはタンノイ・チェビオット(Cheviot)。アンプは、NEC A-10。すべて、中古在庫品。1980年代、この組み合わせで聴いた人もいるかも?。

フィリップス LHH1000(売れました)。現在、オーディオ・ベースマンに有力CDプレーヤーがないためこのフィリップスをCD再生時に使用してます。一世を風靡したフィリップスのプレーヤーですが、音が安定しています。

帯域は広く、解像度もソコソコ、高域も素直に伸びている。高域から低域まで抑制されたものがなく、音の立ち上がりが早い。SN比、音の密度、コントラストといったところの性能は、落ちると言わざるを得ないが、普段、アキュフェーズを聴いているものにとっても格段、落差を感じることはありません。以前、たまたま、居合わせたDP-560試聴機と比較しました。絶対的な能力は落ちます。が、「これでもいいんじゃないかな」と思わせました。セパレートタイプという高級感も所有欲をくすぐります。

CDの読み取りが早いので思わず、「オッ」と感動もしました。

前所有者は、3年ほど前にメーカー整備に出して、ほとんど使用していなかったとのこと。セパレートタイプに興味のある方には推薦できます。

 

 

 

 

 

 

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり NEC A-10・・1983年製の過ぎ去った音ですが・・

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NEC A-10 中古在庫品。下は、フィリップスのセパレートCDプレイヤー LHH 1000。両方ともにいつでも試聴できます。

NEC A-10。1983年製の初代モデル。

不定期刊行雑誌「ステレオ時代」Vol8号の付録に「A-10のDNAを受け継ぐアナログ基盤」がついてきた。同誌の創刊号では、特集記事が掲載された。おそらく、今だ、多くのファンが付いているのだろうが、その音は、如何に?。

店主曰く「低域、50~60Hz付近にモリモリとした力強さがあります。そのため、力感のある低音が心地よく聴こえてきます。また、高域の表情も(素直に伸びるため)良いものがあります」とのこと。

たまたま、アキュフェーズのE-560が入荷され、図らずも、それとの聴き比べになってしまった。1983年製の過ぎ去った音ですが、悪くない。これはこれで楽しめるものがあるという印象です。

 

 

 

 

 

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり 松岡直也 「夏の旅」・・・高密度の低音が日本の蒸し暑さを表現

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松岡直也さんの「夏の旅」。こんなに音が良いなんて!。35年ほど前に「九月の風」に感動、勢いで購入したが、その頃の自分を褒めてやりたい。また、手放さずに置いておいてよかった。

故・松岡直也さんの「夏の旅」。「夏」を聴くなら、音質、演奏ともこのレコードが最高。

奥が深く、力強く引き締められ、躍動感にあふれる低音。カラフルな質感ながら乾いてキレのある中高域は、最高域まで透明。高密度の低音は、日本の蒸し暑さを表現、乾いて透明な中高域が、物寂しさを演出する。アルバム全体を通して、緩急をつけたスピード、ぶ厚いパワー、SN比(静けさ)に優れた音の背景、余白が過ぎ去った夏の一日を思い出させる。

一番の聴きどころは、第一曲目「日傘の貴婦人」の終わり、左手上空から、ジェット機が飛来、かすかなエンジン音を響かせる。砂利道を踏みしめ右手から登場したボンネットバスが停留所に停車。ドアが開き、乗客が乗降すると、バスのアイドリング音とともにドアの開閉音が聞こえる。バスが発進、立ち去るバスのタイヤ音、排気音とともにジェット機も右手上空に消える。

まさに、ジャケット写真の世界。レコード針を落としたその瞬間、聴き手は、過ぎ去った夏に立ち返る。

使用機材 アキュフェーズ C-3850、同A-200 同C-37、PS-1220、ソリッド・マシーン・スモール(アーム・オルトフォンRS-212D) AT-ART9 B&W signature Diamondなど。