オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ A-S801・・デザインはアキュフェーズより上!?。

ヤマハ プリメインアンプ A-S801。定価10万円ほど。やはりこう見ると、アキュフェーズより工業デザイン的には優れていると思う。

YAMAHA NATURAL SOUND INTEGRATED AMPLIFIED A-S801。

ヤマハの製品の事を書くのは楽で、いいよなぁ。ナチュナル・サウンドと表現すれば、それで済むのだから...。

帯域全体を強力な解像力、ダンピングで音の輪郭を引き締め、克明な描写力で音楽を表現しない。あくまでも、自然体。低域は、軽く箒(ほうき)で畳を掃くかのように軽やか。中低域から高域にかけては、やや、硬めの印象もあるが、良好な解像度、SN比を背景に、倍音成分を損なわない繊細な表現でまとめている。もう少し、コントラストが高い、メリハリが利いた音色も欲しい気がするが、それでは、ヤマハの良さが無くなりそう。

オーディオ的に聴こえない再生がいい。やはり、ヤマハは、ナチュナル・サウンド。

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり スペック D級アンプ・・これといった特長はないが。

スペック SPEC おそらく型番は、RSA-888かと。廃盤モデル。定価30万円ほど。D級アンプ。展示処分品。価格はお問合せしてください。

D級アンプ。イマイチ、よくその特長が良く解らない。外見は小型。ジャケットサイズ。軽量。設置場所はノープロブレム。製品の質感もいい。

「音質は?」というと、困ったな。可もなく不可もなく。音色自体、楽器の音はする。ただ、なぜか、オーディオ的要素に欠けるような気がする。高解像度、広帯域とか高SN比とか、陰影表現に優れコントラストが高いとかそういった劇的なものは感じない。普通に音を流している感じ。脚色のない音は好きなのだが、松任谷由実のジャケットよろしく、「良いんだけと、ちょっとな」といった感慨を抱いてしまう。

これは、あくまでも個人の感想ですので、この文章で得た偏見、先入観を捨てて試聴に臨んで下さい。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ソウルノート A-0・・ソウルノートの圧勝です。

ソウルノート SOULNOTE A-0 定価11万円ほど。三点支持で金属スパイクが付属。試聴は、スパイク無しで。オーディオ入門用としては最適かも。音の伸びがいいし、詰まった感じがないからね。

「(音の)伸びがいい。高域にスーッと伸び、音が詰まらない。クールな感じ、細かい音の消え入り具合もいい」とは店主・細川さん。

今回、ソウルノート、ヤマハ、トライオード、スペック、10万から30万円ほどのプリメインアンプ、4機種を比較試聴。その中で、店主のお気に入りはこのA-0。

帯域を広くとり、SN比を高くし、解像力を上げ、高密度なエネルギー表現で音楽を再生するのではなく、サラッとした軽い躍動感、楽器、声楽の音の質を損なわない素直な音色表現。ただ音が軽やかすぎて、薄い感じがする。

隣にトライオードTRV-A300XR(定価24万)が置いてあったので比較した。「細川さん、300の圧勝でしょう!」「いえ、ソウルノートの圧勝です!」

オーディオとは難しいものである。(個人の好みに左右されるからね (笑)。)

 

 

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり トライオード TRV-35SE・・タマらしくない生真面目な再生だが・・。

トライオード (TRIODE) TRV- 35SE。定価15万円ほど。

試聴は、スピーカーがフランコ・セルブリンのリネア。CDプレイヤーがヤマハのCD-S1000。

若干、硬めの音質。帯域はやや狭い。高域が少々、粗い感じもある。SN比は高くない。音のスピード、伸びに期待はできないが、中間帯域を良好な解像力で分離。高コントラストというわけではないが、音のメリハリを利かせ、無駄なく音楽を表現してくれる印象。

柔らかさ、繊細さは感じられず真空管アンプらしくない生真面目な再生。これでもいいけど、店主が、TRV-35SEのスピーカー端子(確か+)にバーチャルアースのアース線を繋ぐ。装着したのは、木曽興業㈱のマドレート・e-Terminus ET-01 BK/SL(7万円ほど)。すると、SN比が向上(音楽の背景が静かになる)し、中低域のコントラストがより明確に、かつ繊細に。結果、音が伸び、ハッキリ、スッキリとした音質に変化。硬質感があった音質が遠ざかり、透明感も加わる。「おお、これがバーチャルアースの効果か」と思わず頷(うなず)く。

フランコ・セルブリン・リネアを楽しむなら、LuminousかこのTRV-35SEが面白い。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ビートルズ・「アビイ・ロード」・・B&W800Dで音量を上げて聴きたい。

ビートルズ・「アビイ・ロード」。右が、1969年発売のオリジナル(取得価格、20万ほど)。右が22019年発売の発売50周年記念モデル(!?)。といっても、違いは、レコード盤の印刷でしか判断できませんが。ちなみに、ジャケットの表は、右側だったのですね。長年、横断歩道を歩くメンバーの写真が表だとおもってましたが。

試聴は、プリアンプがアキュフェーズ・C-3850、パワーアンプが同A-70、フォノイコライザが、同C-37、レコード・プレイヤーが、アコースティック・ソリッド・マシーン・スモール、カートリッジは、オルトフォン・MC-Q30。ヘッドシェルがマイソニックのSH-1Rh。スピーカーは、B&W800D。店主・細川、細心・会心の設置場所。

C-3850のボリュームを10時10分ほどの位置で試聴。

このレコードを持ち込んだ方が仰る。「このぐらいの音量で聴かないと、リ・マスターとオリジナルの音の違いがわからない。自宅では出せない音量だ。自宅で聴くと(本人は、SPはハーベス使用)、(音量を出せないので)違いが良く解らない」。続けて、「リ・マスターは、ベース、ドラムが前に出てくるが、マッカートニーの声がひっこんでしまう。やっぱり、オリジナル盤ですよ」。

オリジナル盤は、ポップス、ロック特有の音の厚み、ノイジー(さわがし)さが失われない。リ・マスター盤は、まとまっているが、面白くないといった印象だ。

ビートルズのレコード・コレクションに関して訊ねてみた。「発売されたレコード、オリジナル盤で全て所有しているのですか?」「イエロー・サブマリンだけがありません。三桁万円します」。「ん!?」絶句。

そのうちに、レコード・プレイヤー・ヤマハGT-5000が展示、試聴できます。「それは、楽しみですね」と仰っていられました。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 中古品・・アキュフェーズA-46、ヤマハSACDなど

中古品。上からアキュフェーズ パワーアンプ A-46。同 A-35。ヤマハ SACDプレイヤー CD-S1000。

販売価格は、A-46が33万円ほど。A-35が22万円ほど。ヤマハが4万5千円ほど。

A-46、A-35の音質をA-70と聴き比べる予定でした。が、店主が、「B&W800Dのセッティングが上手くいき、これまでで一番の音質で鳴っている」との事なので、そのスピーカーを聴くのに忙しく、比較できませんでした。

色々なジャンルで試聴。特に、そのセッテイングの良さが光ったのが、ビートルズ・マニア(というより60年代、70年代ポップスが好き)の方が持参された「アビイ・ロード」。つい最近、全英一位になったリ・マスター盤とオリジナル盤(20万円ほど)を聴き比べました。音質の違いを露骨に表現(時代の違いをかな!?)、もちろん、オリジナル盤の圧勝です。

ヤマハは、相も変わらず、ナチュナル(自然)なヤマハ・サウンド。音の輪郭を「カチッ」と明確にせず、「柔らか」な印象。「やや、高域が硬いかな?」という感じもある。

アキュフェーズのA級パワーアンプが、3機種そろうことはまれなので、興味のある方はお早目にお尋ねください。

ちなみに、最新機種のアキュフェーズA-48に関して店主が「(これまでの)アキュフェーズA級アンプは、水に牛乳をいれた感じ、やや乳白濁した感じ、スイッチを入れて、2時間ほど、濁った感じがした(その点に店主の不満があったようだ)。だが、A-48にはその濁った感じがまるでなかった」とコメント。「A-48を店に常設したい」と言っておりました。ヘヘッ、A-48の試聴が楽しみ!。

追加 おそらくトライオードの300Bの新製品が展示、試聴できるかと思います。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ケルテスの「新世界から」・・録音が良いのはロンドン響だけど。

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界から」。二枚とも、イシュトヴァン・ケルテス指揮。右が、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の1964年発売 ロンドンレコード SLC1337(日本盤)。左が、ロンドン響を振った DECCA SXL6291(海外盤)。二枚とも持って比べたい。

演奏の凄さは、ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団。オーディオ的録音が、優れているのはロンドン交響楽団。敢えて、ウィーン・フィル、演奏が優れていると言わず「凄い」と言います。

ベース・ボール。投手の球筋に喩えると、豪速球(ウィーン)に対し快速球(ロンドン)。ウィーン・フィルの演奏、「巨人の星」の星 飛雄馬の眼にメラメラと炎が燃え上がるごとき……あぁ、脱線はいけません。

第一楽章から、フル・スロットル。演奏が燃え上がりすぎている。「今日も絶好調!。全軍突撃」の感。ケルテス、その火消しで大忙し。手綱をしっかり握らないと暴れる、暴れる。作曲者の意図をはみ出しそう。はみ出すか、はみ出さないかの瀬戸際をうまく捌くケルテス。このレコード、ケルテス、DECCA初録音。よほど、ウィーン・フィルの面々、ケルテスが気に入ったんだろう。録音は、センターを使用せず、右寄り。オケの定位、奥行きは良くない。そして、高域、低域にやや、歪み、混濁がある。ティンパニーの位置など鑑賞上、違和感(オケの演奏者の位置がおかしい)を感じる方がいるかと。ロンドン響の方が、雛壇にオケが収まり、定位、遠近感、各楽器の分離等々、優れている。

ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団。近代ヨーロッパ、王朝ロマンチシズムを受け継ぎ、優雅で華麗、粋で斬新、軽快ながらも重厚、そして、斜陽の王朝文化の繊細で感傷的な音楽を格調高く演奏するかのようなイメージがある。それとは裏腹な「燃え上がる」演奏がなぜできるのか?。中野雄(なかのたけし)さんの著作「指揮者の役割・ヨーロッパ三大オーケストラ物語」(新潮選書 2011年)の54ページにウィーン・フィルの成り立ちについて書いてある・・「そもそもウィーン・フィルハーモニ管弦楽団は楽聖ベートーヴェンの交響曲、管弦楽作品を正しい形で演奏し、『伝統』として後世に語り継ぐために創設された・・」とある。その、ベートーヴェンの音楽とはどのようなもの?、というと、中野さんの別の著作、「丸山眞男 音楽の対話」(文春新書)などを読むと、ベートーヴェンの音楽とは「理想を実現する意志力」というような意味のことが書いてある。楽聖の意図を損なわず、聴かせるには、力強く、燃え上がるような、それこそ強靭な意志力がなければ、演奏ができないだろう。その辺にウィーン・フィルの真骨頂あるような気がする。

二枚聴いて、「私は、ウィーン・フィルがいいです」と店主。

 

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり カン サウンド ラボ その②・・ミューオン TS-001・・自宅で試聴しました。

ミューオン(MEWON) TS-001 Excellent Ⅱ。定価148万円ほど。試聴機を自宅で設置。説明書の通りに設置するとこんな感じ。地震が怖いので、使わない時は、隣のSPスタンドへ。

自宅で試聴すると、明らかに効果があった点は低域表現の充実。低域の解像度、エネルギー密度、トランジェント(音の輪郭)が引き締まり、スピード・アップされ、音のコントラスト(メリハリ)を強化。ダンピングが向上した結果、倍音(響き)表現も明確になる。そのほか、高域は、濁り、歪みがとれ、中間帯域の解像が明瞭になりながらも、音色が痩せない、硬質感もない…といったところだろうか。大編成のオーケストラの再生、各楽器の音が明確に聴きとれる。このオケの分野で最も効果を発揮した。

オーディオ的に音質が向上すると、聴こえてくる音楽に取り繕(つくろ)ったような透明感、緊張感を感じさせることがあるが、そのような点は感じられない。少し、神韻縹緲(しんいんひょうびょう 意味は、なんとも言いようがない、すぐれたおもむきが、かすかにある)を感じるのが、気に入った。

音質が、いや、音楽、楽器のもたらす感銘度が、SP盤にほんの少し、近づいたかな…との印象も。

写真、説明書通りの設置を行うと、見た目は芳しくない。でも、この音質を得られるなら許される。本来、設置は、本体下部に付属のスパイクを取りつけるが今回は省略。ブロッドマンのピアノ・ブラック塗装を痛めないように、写真では布を敷いてある。スパイクを付けた場合、スパイク受けとして、硬質ゴムなど塗装にキズが付かないスペーサー、インシュレーターが必要。多分、インシュレーターにより音質が少々、変化すると考えられるので、その変化を楽しむのも面白いかもしれない。

ステレオ誌 2016年6月号。福田雅光さんの連載記事「オーディオの新常識」を参考にすると、オーディオテクニカのAT6091(¥1.300ほど 4個)、フォック G-53FS(¥4.200ほど 4個)、AET VFE-4005U(¥1.500ほど、4個)などが面白そう。低価格なのも魅力。

 

 

 

 

 

洋酒 酒徒礼讃 サントリー シングル・モルト・ウイスキー 白州・・不良っぽさを感じない。

サントリー 白州 シングル・モルト・ウイスキー。左のステンレス製計量カップ、メーカーは、オクソー(OXO)。アングルドメジャーカップとも称している。ツーフィンガー(60ml)をこれで計って飲む。カップの上から覗いて量が判る。飲み過ぎ防止のため有効。トレイテーブルは、松村勝男デザイン。

柑橘系の溌剌(ハツラツ)とした若い酒だ。そして、不良っぽさを感じない。ニッカの「フロム・ザ・バレル」は、年を取った不良みたいな酒。両者、対照的な味。

薫風(くんぷう)。初夏の風が運ぶ青葉のように爽やかな香りのイメージ。うん、柑橘類の果物のよう。口に含むと、うん、その果物、瑞々(みずみず)しい。うん、その新鮮さが舌の上にのってくる。苦味とか抉味といったウイスキーに陰影をもたらす味は、あることはあるけど、少ない。どうしても、柑橘系の酸味が、麦の甘さかな、その甘味をひっぱり、口の中で、甘酸っぱさが弾ける。後味は、甘味。薄め、軽快、手垢がついてない無垢な印象。

ラベルに「森の若葉のようにみずみずしくフレッシュな香りに、すっきり爽やかな口あたりです」とある。確かにそんな感じ。ウイスキーのくすみ、太陽が昇りはじめ、土が暖められ、朝霧が晴れていく田舎のくすんだ朝の空気の匂いはない。そのせいか、ツーフィンガー(60ml)。また、ツーフィンガーとグラスを重ねると飽きてくる。甘味だけが、舌に残る。一杯でグラスを逆さにしたい酒だ。ただ、おれは、ツーフィンガーを三回行わないと満足できないタイプ…。ああ、卑しいのんべいだ。

製造者 サントリースピリッツ㈱A 東京都港区台場2丁目3-3 「白州」シングル・モルト・ウイスキー 白州蒸留所謹製 4500円ほど。

なお、話題はビールになるが、ステレオ誌8月号。「俺たちのSummer Craft Party」、~クラフトスピーカー(自作のSP)を肴にクラフトビールで乾杯~という記事が掲載された。P98参照。ここでリファレンス、味の比較で基本とするビールを「サッポロ黒ラベル(親しみを込め、ワン・スターという人もいる)」としていた。「うーん、やるな」思わず唸った。おれも、「黒ラベル」がビールの味のリファレンスと思っていたからね。麦芽とホップだけを原料とする「エビス」などに比べ、「黒ラベル」は、米、コーン、スターチも原料として、雑味があって面白い。オーディオ的に言えば、繊細さは、麦芽100%に及ばないが、雑味がある分、奥行き、陰影感が味にある。これが、ビールの基本の味かなと考えていた。さすが、ステレオ誌!。やるな!(流石、福田雅光先生!)。

 

洋酒 酒徒礼讃 ニッカウヰスキー フロム・ザ・バレル・・真のジャパン・テイストのウヰスキー。

ニッカ フロム・ザ・バレル (FROM THE BARREL)。アルコール度数 alc.51.4°。重苦しい琥珀色の液体がこのウイスキーの味を物語る。

香りは、重く濃厚。その香りは、深く濃縮されたバニラの甘さ、やや酸っぱい柑橘類の芳香をミックス。華やかに香りが漂ってこない。だから、鼻先を、グラスに近づける。口に含むと口蓋に「ガツン」と強烈な酸味。ご安心めされ。酸味が鼻に抜けることはないので咳き込むことはない。が、思わず「ウッ」と唸りたくような刺激で参ってしまう。それを、堪(こら)えつつ飲み込むと、甘味とともに酸味と苦味が舌、口中に残る。しばらくの間、残る。思わず、口の中の唾を飲み込み味を洗い流そうとする。数回、飲み込んでもそれらの味は消えない。やや、不快な感じもする。それでも、ショット・グラスに液体を注ぐのだから、ウイスキーの魅力は不思議だ。

このウイスキー、爽やかさ、新鮮さ、明るさ、朗らかさといった微笑みかける要素を持たず、「極太な甘味」、「柑橘系の酸味」、「苦味の残滓(抉(えぐ)味)」の三つの骨格で重厚なトーンを醸し出している。その中の一つが弱くなってはこれほどの魅力は感じないであろう。これが、「竹鶴の作るウイスキーの本領だ!」と言わんばかりの味。仕上がり。

複雑さ、雑味の無い、生真面目なジャパン・テイストのウイスキーだと思う。

 製造者 ニッカウヰスキー㈱6 東京都港区南青山5-4-31 NIKKA WHISKY FROM THE BARREL (フロム・ザ・バレル)定価2500円ほど。販売者 アサヒビール㈱ 東京都墨田区吾妻橋1-23-1。